2021年サケ稚魚放流情報No1

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令和3年2月16日

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湾内の表面水温は、概ね平年並みの7~8℃台となっています。
動物プランクトン沈殿量は、少ない時期であり、県中北部ほど少ない傾向にあります。
近年、最適な水温、餌料環境となるのは4月下旬から5月上旬です。この時期に向けて、できるだけ多くの大型稚魚※1が放流できるよう、池分散をするなど密度に気をつけて飼育管理を徹底して下さい。

1.表面水温(℃)

  野田湾※2 宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(2/3,5) 7.9 8.3 7.1 8.6 8.5 7.9
平年*3 7.4 7.5 8.3 8.3 7.5
前年同期 7.5 7.1 9.3 9.2 8.4

各湾の表面水温は、平年並~1℃程度高め、前年同期より1℃低め~1℃程度高めとなっており、概ね平年並みの7~8℃台となっています。なお、野田湾も他の湾と同程度の水温となっています。

2.動物プランクトン沈殿量(ノルパックネット鉛直20m曳き、ml/m3)

  野田湾※2 宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(2/3,5) 0.05 0.03 0.13 0.29 0.13 1.55
平年*3 0.16 0.12 0.12 0.17 0.30
前年同期 0.20 0.38 0.19 0.30 0.38

沈殿量が少ない時期であり、唐丹湾と大船渡湾では平年および前年よりも多く、それ以外の湾では平年および前年並~少なくなっています。なお、県中北部ほど少ない傾向にあります。

3.その他

(1) 北上丸による沿岸海洋観測・動物プランクトン発生状況調査によるものです。なお、今年度より県北広域振興局水産部により野田湾の調査も開始しました(図1赤枠)。
(2) いわて大漁ナビ(https://www.suigi.pref.iwate.jp/)の定地水温情報・衛星画像や、当センター発行の海況情報等も参考にしてください。

※1 平成29年度の稚魚追跡調査より、北海道に到達した幼稚魚の海水移行サイズ(=放流サイズ)は尾叉長55mm以上(約1.6g以上)でした。放流サイズが大きい稚魚ほどその後の成長が早く、遠方に移動すると考えられています。
※2 野田湾は、参考としてH17、H19に北上丸による調査結果とR2年4月下旬に水産部が実施した結果を図示。
※3 平年は過去16~18年間の同期の平均値。
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図1 6湾における動物プランクトン沈殿量、表面水温の季節変化