2021年5月沿岸定線海洋観測結果

沿岸定線海洋観測結果(PDFファイル)のダウンロードページはこちら

Pocket

令和3年5月6日

本県10海里以内の表面水温は6~9℃台で、平年より1~2℃程度低め

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1)本県沿岸10海里以内の表面水温は6~9℃台。前年は8~9℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面では分布がみられず、100m深では県北部沖20~40海里及び県南部沖30~50海里に分布がみられた。
3)10℃以上の水温帯は、表面では県北部沖から県南部沖30~40海里以遠に、100m深では50海里以遠に広く分布していた。

図1 水温の分布(令和3年4月27~28日)


図2 水温の分布(令和2年4月27~29日)

2. 平年偏差(図3)

1)本県沿岸10海里以内は、表面では県北部沖から県南部沖で1~2℃程度低めであった。100m深では県北部沖から県南部沖で1℃程度高めであった。
2)表面水温は、県北部沖40~50海里で1~7℃程度高め、県中部沖から県南部沖30~50海里で1~5℃程度高めであった。
3)100m深水温は、県北部沖及び県南部沖20~50海里で1~3℃程度低め、県中部沖20~50海里で1~3℃程度高めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4、付表)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で7~9℃台、トドヶ埼定線で2~9℃台、尾埼定線で2~9℃台、椿島定線で7~9℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~40海里の表層から300m以深まで分布していた。トドヶ埼定線では、10~20海里の表層と150m以深に、尾埼定線では、10~30海里の150m以深と、70海里の250m以深に分布していた。椿島定線では10~20海里の150m以深、30~50海里の表層~300m深、70海里の150m深~250m深に分布していた。
3)10℃以上の水温帯は、黒埼定線では50~70海里の表層~200m深に、トドヶ埼定線及び尾埼定線では30~70海里の表層~100m深に、椿島定線では70海里の表層に分布していた。

図4 水温の鉛直分布(令和3年4月27~28日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

予測される6月の水温は、100m深は全域で平年並み、各0海里定点の10m深は、全ての定点で平年並みと予測

1予測時期
・6月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。