令和3年7月13日
県中部~県南部沖の20~40海里に冷水域があり、100m深水温は平年並み~1℃程度低め
1.水温分布(図1、付表)
1) 本県沿岸10海里以内の表面水温は17~19℃台。前年は15~19℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、表面では分布がみられなかった。100m深では尾埼定線の30海里に分布がみられた。
3) 15℃以上の水温帯は、表面では本県沖に広く分布していた。100m深には分布がみられなかった。
図1 水温の分布(観測日 令和3年7月6~9日)
2. 平年偏差(図2)
1) 本県沿岸10海里以内は、表面では全域で1~2℃程度高めであった。100m深については全域で平年並みであった。
2) 表面水温は、県北部沖5~50海里で2~3℃程度、県中部沖10~30海里で2℃程度、県南部沖20~50海里で2℃程度高めであった。
3) 100m深水温は、県北部沖20~50海里で2~5℃程度高め、県中部沖30海里から県南部沖40海里以遠で2~3℃程度高めであった。なお、県中部20海里及び県南部沖30海里では1℃程度低めであった。
図2 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図3、付表)
1) 本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で10~18℃台、トドヶ埼定線で3~19℃台、尾埼定線で4~18℃台、椿島定線で10~18℃台であった。
2) 5℃以下の水温帯は、黒埼定線の70海里(東経143°30′)以内では、20~50海里の200m以深に分布していた。東経143°30′~東経146°00′については、東経144°00′~東経145°00′では300m以深に、東経145°30′~東経146°00′では200m以深に分布していた。
トドヶ埼定線では、10~20海里と70海里の150m以深、30~50海里の300m以深に、尾埼定線では、20~30海里の100m以深、10海里と40~70海里の300m以深に分布していた。
椿島定線の70海里(東経143°14′)以内では、20~40海里の200m以深、70海里の300m以深に分布していた。東経143°30′~東経146°00′については、300m以深に分布していた。
3) 15℃以上の水温帯は、沿岸域から沖合域まで、30m以浅に広く分布していた。
図3 水温の鉛直分布(観測日 令和3年7月6~9日)
黒埼及び椿島定線は200海里まで、トドヶ埼、尾埼定線は70海里まで観測。
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
予測される8月の水温は、100m深は県北部の沖合域でやや高め、各0海里定点の10m深は全ての定点でやや高めと予測
1予測時期
・8月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)