2021年養殖ホタテガイ高水温情報

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令和3年7月27日

岩手県沿岸10海里(19km)内の表面水温が21~24℃台となり、今後も高めに推移する見込みとなっています。
高水温の影響を受ける養殖ホタテガイについては次の点に注意してください。

新貝・成貝は水温23℃を超えるとへい死する恐れがあるので、施設を水温の低い下層へ沈めること。

稚貝は水温25℃を超えるとへい死する恐れがあるので、水温25℃を超える場合には稚貝を採取しないこと。

1 水温分布の状況


漁業情報サービスセンター(JAFIC)が7月27日に発表した表面水温分布図によると、本県10海里以内の表面水温は21~24℃台となっており、北上暖水の影響を強く受けている状況です(図1)。
また、湾内定地水温は20~22℃台であり、7月下旬の過去5年平均水温と比べて、2~4℃程度高くなっています(表1)。

  野田湾(5m) 山田湾(3m) 船越湾(3m) 釜石湾(3m) 大船渡湾(5m) 広田湾(5m)
現在の水温 21.5 22.7 21.9 21.4 20.5 21.6
7月下旬の過去5年
平均水温※
18.5 18.9 18.2 18.1 18.4 18.5
過去5年平均との差 +3.0 +3.8 +3.7 +3.3 +2.1 +3.1

表1:定地水温(令和3年7月27日・10時) 単位:℃
食料生産地域再生のための先端技術展開事業において整備した水温観測機
※2016~2020年

2 その他

当所では、水産情報配信システム「いわて大漁ナビ(https://www.suigi.pref.iwate.jp/)」
において表面水温分布画像及び湾内水温情報を配信しておりますのでご利用ください。

岩手県水産技術センター漁業資源部・増養殖部

TEL :0193-26-7915
FAX :0193-26-7910