2021年8月沿岸定線海洋観測結果

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令和3年8月10日

県中部沖から県南部沖5~50海里の表面に、25℃台の水温帯が分布している

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1)本県沿岸10海里以内の表面水温は20~25℃台。前年は18~19℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面では分布がみられず、100m深では県南部沖40海里に分布がみられた。
3)20℃以上の水温帯は、表面では本県沖に広く分布していた。100m深には分布がみられなかった。

図1 水温の分布(令和3年8月2日~6日)


図2 水温の分布(令和2年7月27日~29日)

2. 平年偏差(図3)

1)本県沿岸10海里以内は、表面では全域で1~5℃程度高めであった。100m深についても全域で1~3℃程度高めであった。
2)表面水温は、県北部沖から県南部沖20~50海里で2~4℃程度高めであった。
3)100m深水温は、県北部沖の沖合域で高く、特に40~50海里では8℃程度高くなっていた。一方、県南部沖30~40海里では1~3℃程度低めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4、付表)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で9~24℃台、トドヶ埼定線で2~25℃台、尾埼定線で3~25℃台、椿島定線で11~22℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~30海里の250m以深に分布していた。トドヶ埼定線では、10~30海里の200m以深及び70海里の300m以深に、尾埼定線では、10~40海里の200m以深に分布していた。椿島定線では20~70海里の100m以深に分布していた。
3)20℃以上の水温帯は、沿岸域から沖合域まで20m深以浅に広く分布していた。特に、トドヶ埼定線の5~50海里、尾埼定線の10~50海里の表面には、25℃台の水温帯が分布していた。

図4 水温の鉛直分布(令和3年8月2日~6日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

予測される9月の水温は、100m深は県北部から県中部でやや高め~高め、各0海里定点の10m深は全ての定点でやや高めと予測

1予測時期
・9月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。