2021年ホタテガイ採苗情報(臨時号)

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令和3年8月30日
協力機関:沿海振興局水産部・水産振興センター、関係漁業協同組合

唐丹湾では付着多数。4月末~5月上旬の投入で付着最多。

調査結果の概要

○唐丹湾(調査定点)のホタテガイ付着数は最も多いもので2,436個/袋と、十分な付着が確認されました(昨年度は全て250個/袋以下)。
○ムラサキイガイとキヌマトイガイの付着も多く、早期(4月)投入の採苗器で顕著でした。
○付着のピークが4月末~5月上旬と早期であったことから、殻長10mm以上の大型個体が多く確認されました。
○ヒトデやコツブムシなどの外敵生物は確認されませんでした。

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図1 唐丹湾のホタテガイ付着稚貝数(令和3年8月2日に各採苗器一斉回収)
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図2 唐丹湾のムラサキイガイとキヌマトイガイの付着数(令和3年8月2日に各採苗器一斉回収)

稚貝の採取・分散の注意点

○採取する稚貝の大きさは殻長9mm以上とし、早めの採取・分散を心がけましょう。
○変形貝を防ぐため、玉ねぎ袋の底にたまった稚貝は使わないようにしましょう。
○採取・分散にあたっては、海水の塩分が低くなる雨の日や雨後を避け、水温(25℃以上の場合は実施しない)及び気温の動向を確認しながら丁寧かつ速やかに作業を進めてください。
○分散作業で使用するポンプアップした海水は、工事等による濁りの影響がないことを確かめて使用してください。