令和3年10月19日
本県沿岸10海里以内の表面水温は19~20℃台で、概ね平年並み
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)本県沿岸10海里以内の表面水温は19~20℃台。前年は18~20℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深共に分布がみられなかった。
3)20℃以上の水温帯は、表面では県南部の沿岸20海里以内に分布していた。100m深には分布がみられなかった。
図1 水温の分布(令和3年10月5日~10月12日)
図2 水温の分布(令和2年9月29日~10月2日)
2. 平年偏差(図3)
1)本県沿岸10海里以内は、表面では全域で概ね平年並みであった。100m深は県南部で1~2℃程度高めであった。
2)表面水温は、県北部沖20~50海里で1℃程度高めであった。
3)100m深水温は、県北部沖の沖合域で高く、特に40~50海里では6℃程度高くなっていた。一方、県中部沖20~30海里では1~2℃程度低めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4、付表)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で10~19℃台、トドヶ埼定線で4~20℃台、尾埼定線で5~20℃台、椿島定線で14~20℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~40海里の300m以深に分布していた。トドヶ埼定線では10~50海里の150m以深に分布していた。尾埼定線では30海里の100~150m深及び20~50海里の200m以深に分布していた。椿島定線では30海里の200m以深に分布していた。
3)20℃以上の水温帯は、トドヶ埼定線の沿岸から5海里まで、尾埼定線、椿島定線の、沿岸から20海里までの50m深以浅に広く分布していた。
図4 水温の鉛直分布(令和3年10月5日~10月12日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
予測される11月の水温は、100m深は黒埼及びトドヶ埼定線で「やや高め」、各0海里定点の10m深は全ての定点で「平年並み」と予測
1予測時期
・11月
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。