2021年11月沿岸定線海洋観測結果

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令和3年11月8日

本県沿岸10海里以内の表面水温は17~18℃台で、平年より1℃程度高め

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1)本県沿岸10海里以内の表面水温は17~18℃台。前年は13~15℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面では分布がみられず、100m深では県中部沖30~50海里及び県南部沖40~50海里に分布していた。
3)15℃以上の水温帯は、表面では本県50海里以内に広く分布していた。100m深では、沿岸10海里以内に分布していた。

図1 水温の分布(令和3年10月28日~11月2日)

図2 水温の分布(令和2年11月13日~11月18日)

2. 平年偏差(図3)

1)本県沿岸10海里以内は、表面では県中部から県南部沖で1℃程度高めであった。100m深水温は、県北部及び県南部沖で1~2℃程度高めであった。
2)表面水温は、県北部及び県中部沖20海里で2℃程度高めであった。一方、県中部から県南部沖40~50海里では1℃程度低めであった。
3)100m深水温は、県北部沖の30~50海里では1~3℃程度高くなっていた。一方、県中部沖20~50海里から県南部沖30~50海里では1~5℃程度低めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4、付表)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で11~17℃台、トドヶ埼定線で3~17℃台、尾埼定線で4~17℃台、椿島定線で13~18℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~50海里の250m以深に分布していた。トドヶ埼定線では10海里の250m以深、20海里の150m以深、30~50海里の100m以深に分布していた。尾埼定線では10~20海里の250m以深及び30~50海里の100m以深に分布していた。椿島定線では20海里の250m以深、30海里の200m以深、40~50海里の100m以深に分布していた。
3)15℃以上の水温帯は、全定線の沿岸から50海里までの100m以浅に広く分布していた。

図4 水温の鉛直分布(令和3年10月28日~11月2日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

予測される12月の水温は、100m深は尾埼及び椿島定線の沖合域で「やや低め」、各0海里定点の10m深は全ての定点で「平年並み」と予測

1予測時期
・12月
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。