令和3年12月8日
本県沿岸10海里以内の表面水温は14℃台で、県北部で平年より1℃程度高め
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)本県沿岸10海里以内の表面水温は13~14℃台。前年は12~13℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深ともに分布がみられなかった。
3)15℃以上の水温帯は、表面では分布がみられなかった。100m深では、黒埼定線の50海里、トドヶ埼定線の5~20海里、尾埼定線の10海里に分布がみられた。
図1 水温の分布(令和3年11月26日~12月5日)
図2 水温の分布(令和2年11月30日~12月3日)
2. 平年偏差(図3)
1)本県沿岸10海里以内は、表面では県北部で1℃程度高めであった。100m深水温は、県北部から県中部で1~3℃程度、県南部で1℃程度高めであった。
2)表面水温は、県北部及び県中部沖で広く1~2℃程度高めであった。県南部沖では概ね平年並みであった。
3)100m深水温は、県北部沖20~50海里、県中部沖10~40海里で3~4℃程度高くなっていた。県南部沖では20~50海里で1~2℃程度高めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4、付表)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で13~15℃台、トドヶ埼定線で6~15℃台、尾埼定線で4~15℃台、椿島定線で11~14℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~30海里の250m以深に分布していた。トドヶ埼定線では50海里の200m以深に分布していた。尾埼定線では10海里及び50海里の250m以深に分布していた。椿島定線では30~50海里の250m以深に分布していた。
3)15℃以上の水温帯は、黒埼定線では沿岸から20海里以内及び50海里の100m以浅に、トドヶ埼定線では沿岸から20海里以内及び40~50海里の150m以浅に分布していた。尾埼定線では沿岸から10海里以内の100m以浅に分布していた。椿島定線には分布がみられなかった。
図4 水温の鉛直分布(令和3年11月26日~12月5日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
予測される1月の水温は、100m深は尾埼及び椿島定線の沖合域を除き「やや高め」、各0海里定点の10m深は黒埼で「やや高め」、トドヶ埼、尾埼、椿島で「高め」と予測
1予測時期
・1月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。