2022年サケ稚魚放流情報No1

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令和4年3月2日

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湾内の表面水温は3~6℃で、県中部を中心に平年より著しく低くなっています。
沿岸親潮の影響が強く、3月下旬まで突発的な水温低下に注意が必要です。
動物プランクトン沈殿量が少ない時期ですが、県南部ほど多い傾向にあります。
4月に入ると成長にとって最適な水温、餌料環境となるため、この時期に向けて、できるだけ多くの稚魚を2g以上で放流できるよう※1管理して下さい。
近年、5月以降は急激な水温上昇と動物プランクトンの減少傾向がみられるため、4月下旬から5月下旬に、できるだけ多くの稚魚を8g以上※2で放流できるよう飼育密度に注意して管理して下さい。

1.表面水温(℃)

  野田湾※3 宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(3/10,11) 5.9 5.9 3.4 3.5 2.5 5.8
平年*4 6 6.1 5.6 5.5 6.1 6.1
前年同期 7.6 7.1 7.5 7.5 7.7 7.6

各湾の表面水温は3~6℃で、野田湾、宮古湾、大船渡湾で平年並、前年同期より1℃低め、山田湾、唐丹湾、越喜来湾で平年より2~3℃低め、前年同期より4~5℃低めと全体的に著しく低くなっています。今年は、オホーツク海の循環が強いことから、沿岸親潮の波及により、突発的な水温低下が起こっており、3月下旬まで影響があると予測されています。

2.動物プランクトン沈殿量(ノルパックネット鉛直20m曳き、ml/m3)

  野田湾※3 宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(3/10,11) 0.25 0.21 0.46 0.79 0.76 2.37
平年*4 0.23 0.46 0.32 0.37 0.28 0.28
前年同期 0.47 0.3 0.26 0.48 0.43 1.01

沈殿量が少ない時期ですが、山田湾以南では平年および前年よりも多い傾向、宮古湾以北では平年および前年より少ない傾向があります。

3.その他

(1) 北上丸による沿岸海洋観測・動物プランクトン発生状況調査によるものです。なお、今年度より県北広域振興局水産部により野田湾の調査も開始しました(図1赤枠)。
(2) いわて大漁ナビ(https://www.suigi.pref.iwate.jp/)の定地水温情報・衛星画像や、当センター発行の海況情報等も参考にしてください。

※1 これまでの、放流実績から県全体の放流の重心を3月下旬、サイズを2,0g以上で放流した年級の回帰率が高い。
※2 湾外移動サイズ(1982飯岡)。
※3 野田湾は、参考としてH17、H19に北上丸による調査結果と水産部が実施した結果を図示。
※4 平年は過去17~19年間の同期の平均値。

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図1 6湾における動物プランクトン沈殿量、表面水温の季節