2022年7月沿岸定線海洋観測結果

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令和4年7月15日

本県10海里以内の表面水温は18~20℃台で、平年より2~3℃程度高め

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1)本県沿岸10海里以内の表面水温は18~20℃台。前年は17~19℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深ともに分布がなかった。
3)15℃以上の水温帯は、表面では各定線の0~50海里に分布していた。100m深には分布がなかった。

図1 水温の分布(令和4年7月11~13日)

図2 水温の分布(令和3年7月6~9日)

2. 平年偏差(図3)

1)本県沿岸10海里以内は、表面では全域で2~3℃程度高めであった。100m深水温は、尾埼定線で1~2℃程度低めのほかは、1~2℃程度高めであった。
2)10海里以遠の表面水温は、2~5℃程度高く、特に尾埼定線の20~30海里及び椿島定線の30海里では5℃程度高めであった。
3)10海里以遠の100m深水温は、1~4℃程度高く、特にトドヶ埼定線及び尾埼定線の40~50海里では4℃程度高めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4、付表)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で6~19℃台、トドヶ埼定線で2~19℃台、尾埼定線で2~20℃台、椿島定線で9~20℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~70海里の150~300m深に分布していた。トドヶ埼定線では10海里の300m深、20海里の150~300m深、30~40海里及び70海里の300m深に分布していた。尾埼定線では10海里の200~300m深、20~40海里及び70海里の300m深に分布していた。椿島定線では20~70海里の200~300m深に分布していた。
3)15℃以上の水温帯は、全ての定線の0~70海里の75m以浅に広く分布していた。

図4 水温の鉛直分布(令和4年7月11~13日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

予測される8月の水温は、100m深は県南部の沖合域で「やや高い」、各0海里定点の10m深は黒埼定点で「高い」、トドヶ埼、尾埼、椿島定点で「極めて高い」と予測

1予測時期
・8月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。