令和4年10月6日
10海里以内の表面水温は18~21℃台で、概ね平年並み
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)10海里以内の表面水温は18~21℃台。前年は19~20℃台であった。100m深水温は10~13℃台。前年は12~16℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深ともに分布がなかった。
3)20℃以上の水温帯は、表面では各定線の0~70海里に広く分布していた。100m深には分布がなかった。
図1 水温の分布(令和4年9月27日~9月30日)※70海里までの観測
図2 水温の分布(令和3年10月5日~10月12日) ※シケにより50海里までの観測
2. 平年偏差(図3)
1)10海里以内の平年偏差は、表面ではトドヶ埼定線で1~2℃程度高め、椿島定線で1℃程度高めのほかは、概ね平年並であった。100m深では、トドヶ埼定線の10海里で1℃程度高めのほかは、平年並~1℃程度低めであった。
2)10海里以遠の平年偏差は、表面では黒埼定線の20~50海里、トドヶ埼定線の10~50海里、尾埼定線の20~50海里、椿島定線の10~50海里で1~4℃程度高めであった。特に黒埼定線の30~50海里、トドヶ埼定線の40海里では3~4℃高めであった。
100m深では、沖合ほど高水温傾向となっており、特に黒埼定線及びトドヶ埼定線の40~50海里では3℃程度高めであった。
図3 水温の平年偏差 ※50海里まで
※ 5海里より沿岸は水深が100m未満。Kriging法により外挿して表示。
3.水温の鉛直分布(図4、付表)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で9~20℃台、トドヶ埼定線で4~22℃台、尾埼定線で3~20℃台、椿島定線で10~21℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では30~40海里の200~300m深及び70海里の300m深に分布していた。トドヶ埼定線では10~20海里及び50海里の300m深、30~40海里の200~300m深に分布していた。尾埼定線では10~20、40、及び70海里の300m深、30海里の200~300m深に分布していた。椿島定線では20~40海里の200~300m深、50~70海里の300m深に分布していた。
3) 20℃以上の水温帯は、全ての定線の0~70海里の50m以浅に広く分布していた。
図4 水温の鉛直分布(令和4年9月27日~9月30日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
予測される11月の水温は、100m深は黒埼定線の沖合域で「やや高い」、各0海里定点における10m深は黒埼及びトドヶ埼で「高い」、尾埼及び椿島で「極めて高い」と予測
1予測時期
・11月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。