2023年度ワカメ養殖情報臨時号

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令和5年9月25日発行

高水温に注意しましょう!

海水温(表層付近)が25℃前後と高くなっています。

水温に注意して、ワカメ種苗の養殖管理を行いましょう。

1 水温の状況と見込み

○水深3~5mの定地水温は、7月後半頃から20℃を超えており、8月以降25℃ を超えている定点もあります(図1)。

○直近の表面水温衛星画像では、本県の沖合に25℃以上の非常に水温の高い水が分布しているほか、気象庁の発表でも三陸沖において平年より10℃も高い水温が観測されており、今後も本県の沿岸部では高水温が続くと予想されます(図2)。

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図1 令和5年8~9月の定地水温

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図2 JAFIC提供 表面水温図(令和5年9月19日)

2 ワカメ養殖上の注意点

○ワカメは、水温20℃以上の時に本養成すると芽落ちする恐れがあります。
芽出しのために種糸の垂下水深を徐々に浅くする作業が行われますが、水温が20℃以下になるのを目安に作業を行うようにしてください。

○本養成のための種糸の巻き込み作業についても暦に基づき作業を行うのではなく、水温と栄養塩の値に注意して行ってください。

○また、「ワカメ養殖情報」では栄養塩濃度が上昇する(目安となる20μg/Lを超える)時期の予測結果をお知らせしますので、こちらも参考にしてください。

当所では、水産情報配信システム「いわて大漁ナビ」において表面水温分布画像と湾内定地水温情報を配信しております。ご活用ください。