2023年ホタテガイ採苗情報(臨時号2)

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令和5年2月28日
協力機関:沿海振興局水産部・水産振興センター、関係漁業協同組合

R5年の天然採苗について

近年の天然採苗の状況

岩手県沿岸に来遊するホタテガイラーバは、前浜以北、遠い所では陸奥湾や噴火湾から来遊しています。このため、その年の海況によってラーバの来遊量や来遊時期は異なります。
特にも近年は付着盛期が年により大きく異なり、採苗適期の判断が難しくなってきています(図1)。さらに、以前にくらべ、付着稚貝数も少なくなってきています(図2)。
また、その年の海況に加え、親貝の量も採苗数に関係しています。採苗の安定化に当たっては、十分な親貝の確保が必要になります。一方で、当県では、ホタテガイの生産量は減少傾向となっており、これに伴う親貝の減少、ひいては、付着稚貝数の減少が懸念されます。
加えて今年は、陸奥湾においても、親貝の不足と親貝の生殖巣が小さいため、ホタテガイ産卵数やラーバ数の減少が懸念されています(青森県産業技術センター水産総合研究所等発行【ホタテガイ採苗速報 第16号(R5.2.24)】)。
これらにより、今年はホタテガイラーバの量、付着数量が減少することが危惧されます。

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図1 唐丹湾における1週間当たりの
付着稚貝数の推移
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図2 唐丹湾における付着稚貝数
(付着盛期を含む2か月間垂下)

陸奥湾の状況 (ホタテガイ採苗速報 第16号)(令和5年2月24発行)

〇全湾で親貝数が少なく、1枚当たりの生殖巣重量が軽い海域が多いことから、ラーバ数が少なくなる可能性がある。

このためR5年時の天然採苗では、特に次のことに注意しましょう。

・採苗器の数を増やすこと。
・ラーバ調査、付着稚貝調査を実施し、結果をもとに採苗器を適期に投入すること。