令和5年3月10日
10海里以内の表面・100m深水温は、トドヶ埼定線で1℃程度高めのほかは平年並み。
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)10海里以内の表面水温は6~7℃台。前年は10~5℃台であった。100m深水温は6~7℃台。前年は2~5℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深ともに分布がなかった。
3)10℃以上の水温帯は、表面ではトドヶ埼と尾埼定線の50海里に分布していた。100m深には分布がなかった。
図1 水温の分布(令和5年2月27日、3月3日、6~7日)
図2 水温の分布(令和4年3月1日、8~9日)
2. 平年偏差(図3)
1)10海里以内の表面水温、100m深水温ともに、平年並み~1℃程度高めであった。
2)20~50海里の表面水温は、トドヶ埼と尾埼定線の50海里で2~5℃程度高めであった。100m深水温は、トドヶ埼定線の50海里と椿島定線の30~40海里で2℃程度高めであった。
図3 水温の平年偏差
※ 5海里より沿岸は水深が100m未満。Kriging法により外挿して表示。
3.水温の鉛直分布(図4、付表)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で6~7℃台、トドヶ埼定線で5~7℃台、尾埼定線で7℃台、椿島定線で7℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では30海里の20~50m深と、30~50海里の150m以深に分布していた。トドヶ埼定線では20海里の300m以深、30海里の150m以深、40~50海里の300m以深に分布していた。尾埼定線では20~50海里の200m以深に分布していた。椿島定線では20~40海里の250m以深、50海里の150m以深に分布していた。
3)10℃以上の水温帯は、トドヶ埼定線と尾埼定線の50海里の75m以浅に分布していた。
図4 水温の鉛直分布(令和5年2月27日、3月3日、6~7日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
4月は、100m深は全域で「平年並み」、各0海里定点の10m深は全ての定点で「平年並み」と予測。
1予測時期
・4月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。