2023年サケ稚魚放流情報No5

サケ稚魚放流情報(PDFファイル)のダウンロードページはこちら

Pocket

令和5年5月18日

160519ketafry000

湾内の表面水温は10~12℃台であり、各湾で平年よりも高い傾向です。動物プランクトン沈殿量は、各湾で平年よりも少ない傾向です。
本年度の放流旬全体を通してみると、表面水温は全体的に平年よりも高めであり、動物プランクトン沈殿量は3月上~下旬に増加傾向にありました。
なお、熊野ふ化場では、5/17に平均5g台の稚魚を放流しました。今後、回帰親魚調査により、大型稚魚放流の効果を検証していきます。

1.表面水温(℃)

  野田湾※2 宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(5/10,11) 10.8 11.2 11.4 10.6 11.2 12.6
前年同期 10.7 11.7 11.5 9.2 9.9 11.3
平年*3 10.7 10.7 9.3 9.9 11.2

各湾の表面水温は10~12℃台で、各湾で平年より高めとなっています。黒潮と津軽暖流の勢力が強くなっており、今後、本県沿岸の表面水温は上昇していくと予測されます。
本年度の放流旬を通してみると、表面水温は全体的に平年よりも高めの傾向でした。北上する黒潮が強勢であり、親潮の南下が弱勢であったことが要因として考えられます。

2.動物プランクトン沈殿量(ノルパックネット鉛直20m曳き、ml/m3)

  野田湾※2 宮古湾 山田湾 唐丹湾 越喜来湾 大船渡湾
観測値(5/10,11) 0.03 0.13 0.2 0.26 0.46 0.46
前年同期 0.44 1.31 0.72 1.06 0.53 0.98
平年*3 1.81 0.79 1.42 1.41 1.29

各湾における沈殿量は、平年を下回り、減少傾向にあります。前年同期に沈殿量が増加した野田湾及び宮古湾については、大きく減少しました。
本年度の放流旬を通してみると、動物プランクトン沈殿量は3月上~下旬に増加傾向を示しました。
本年度は北海道から移入した稚魚の成長に合わせ、3月初旬から2g台以上の稚魚放流を実施したふ化場が多いため、概ね沿岸環境に合わせた放流が実行できたと考えられます。

3.その他

(1) 北上丸による沿岸海洋観測・動物プランクトン発生状況調査(5湾)及び当センター並びに沿岸広域振興局水産部による野田湾の観測調査(図赤枠)によるものです。
(2) いわて大漁ナビ(https://www.suigi.pref.iwate.jp/)の定地水温情報・衛星画像や当センター発行の海況情報等も参考にしてください。
※1 これまでの本県の放流実績から、放流の重心を3月下旬に設定し2.0g以上のサイズで放した年級の回帰率が高い。
※2 野田湾は5月12日に観測・調査を実施、動物プランクトン沈殿量はネットを2回曳いて測定。
※3 平年は過去18~20年間の同期の平均値。野田湾はH17、H19の北上丸及び県北水産部の調査結果の平均値。

20230518ketafry001
図 6湾における動物プランクトン沈殿量及び表面水温の季節変化
※水温値が欠落している箇所は欠測であり、併せて同期の沈殿量データも欠落している。