2023年5月沿岸定線海洋観測結果

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令和5年5月25日

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1)10海里以内の表面水温は9~12℃台。前年は8~11℃台であった。100m深水温は6~9℃台。前年は7~8℃台であった。

2)5℃以下の水温帯は、表面では分布がなく、100m深では黒埼50海里とトドヶ埼40~50海里に分布していた。

3)10℃以上の水温帯は、表面では黒埼定線の0~10海里と40~50海里、トドヶ埼定線及び尾埼定線の0~5海里と30~50海里、椿島定線の0~10海里と30~50海里に分布していた。100m深では椿島定線の50海里に分布していた。

図1 水温の分布(令和5年5月16~19日)

図2 水温の分布(令和4年5月10、17日)

2. 平年偏差(図3)

1)10海里以内の表面水温は1~3℃程度高め、100m深水温は1~2℃程度高めであった。

2)10海里以遠の表面水温は、黒埼定線及びトドヶ埼定線の40~50海里で2~4℃程度高め、尾埼定線の50海里と椿島定線の40~50海里で5~10℃程度高めであった。100m深水温は、椿島定線の20~50海里で3~6℃程度高めであった。

図3 水温の平年偏差


※ 5海里より沿岸は水深が100m未満。Kriging法により外挿して表示。

3.水温の鉛直分布(図4、付表)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で8~12℃台、トドヶ埼定線で2~12℃台、尾埼定線で3~11℃台、椿島定線で9~11℃台であった。

2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~50海里の100m以深に分布していた。トドヶ埼定線では10~30海里の150m以深、40~50海里の100m以深に分布していた。尾埼定線では10海里の250m以深、20~50海里の100m以深に分布していた。椿島定線では20~50海里の250m深以深に分布していた。

3)10℃以上の水温帯は、黒埼定線の20~30海里、尾埼定線の20海里を除き、観測海域の100m以浅に広く分布していた。


図4 水温の鉛直分布(令和5年5月16~19日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

6月は、100m深は広く「平年並み」。各0海里定点の10m深は、黒埼で「高い」、トドヶ埼、尾埼、椿島で「やや高い」と予測

1予測時期
・6月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。