2023年ホタテガイ採苗情報(第7報)

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令和5年6月9日
協力機関:沿海振興局水産部・水産振興センター、関係漁業協同組合

唐丹湾ではホタテガイ稚貝の付着が増加、ラーバも大型化しています。採苗器の投入を進めてください。

調査結果の概要

唐丹湾の水深10m層の水温は13.0℃で、透明度は7.0mでした。

唐丹湾では、殻長200μm未満の小型のホタテガイラーバが352個/m3、200μm以上の大型のラーバが65個/m3出現し、小型のラーバも200μm弱程度の大きさが主体となっており、大型のラーバが増加傾向です。

唐丹湾ではホタテガイ付着稚貝が55個/袋(採苗器7日間垂下)確認され、そのうち付着直後と思われる稚貝は少なく、400μm以上で周縁殻が大きく広がった稚貝が50個/袋とホタテガイ付着稚貝数全体の90%以上となりました。

県下沿岸各地でも稚貝の付着が継続し増加傾向です。

例年と異なり、ホタテガイのラーバの増加時期と稚貝の付着時期が遅くなっていると考えられます。採苗器の投入を進めてください。

陸奥湾の状況(6月1日発行ホタテガイ採苗速報(第11号))

付着数が例年よりも少ない場合、採苗器の内部に付着した稚貝及び落下した稚貝も有効活用するよう情報提供。

宮城県の状況(6月7日発行ホタテガイ採苗通報(第8報))

浮遊幼生は減少するも、週間の稚貝付着数はややまとまった数の付着を確認。

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次報は、6月15日頃に発行する予定です。