令和5年7月7日
協力機関:沿海振興局水産部・水産振興センター、関係漁業協同組合
唐丹湾ではホタテガイのラーバは再び増加するも、稚貝の付着数は減少しています。
水深10m層の水温が急上昇しています。
調査結果の概要
唐丹湾の水深10m層の水温は17.7℃で、透明度は7.0mでした。水温が急激に上昇しています。今後の水温の動向に注意してください。
唐丹湾では、殻長200μm未満の小型のホタテガイラーバが163個/m3、200μm以上の大型のラーバが35個/m3出現し、大型のラーバが出現する割合(17.7%)もラーバ全体の出現量も再び増加傾向に転じました。
唐丹湾ではムラサキイガイ、キヌマトイガイ、エゾイシカゲガイのラーバも再び増加傾向です。
唐丹湾ではホタテガイ付着稚貝が24個/袋(採苗器7日間垂下)と稚貝の付着は減少傾向ですが、ラーバは出現しているので採苗器への稚貝の付着は継続すると考えられます。
<陸奥湾の状況(7月5日発行ホタテガイ養殖管理情報(第2号))>
中層(10~15m層)の水温が20℃を超えてきたので、新貝および成貝の施設は水温の低い下層に沈めるよう注意喚起されています。
今年度のラーバ・稚貝付着調査は今回で終了します。
環境の変化など状況に応じて臨時号や養殖管理情報を発出しますので、養殖管理の参考としてください。