令和5年10月4日
70海里以内の表面水温は広く20℃以上となっており、平年より2~4℃程度高い。
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)10海里以内の表面水温は22~23℃台。前年は18~21℃台であった。100m深水温は14~15℃台。前年は10~13℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深ともに分布がなかった。
3)20℃以上の水温帯は、表面では観測海域の全域に分布していた。100m深には分布がなかった。なお、9月観測でみられたような、表面水温25℃以上の水温帯はなかった。
図1 水温の分布(令和5年9月25日~9月27日)
図2 水温の分布(令和4年9月27日~9月30日)
2. 平年偏差(図3)
1)10海里以内の表面水温は3~4℃程度高めであった。100m深水温は2~3℃程度高めであった。
2)10海里以遠の表面水温は、2~4℃程度高めであった。100m深水温は、黒埼定線の20~50海里で2~6℃程度、トドヶ埼定線の10~40海里で1~6℃程度、尾埼定線の10~40海里で1~4℃程度、椿島定線の10~20海里で1~2℃程度高めであった。一方、トドヶ埼定線及び尾埼定線の50海里、椿島定線の30~40海里では、1~2℃程度低めであった。
図3 水温の平年偏差
※ 5海里より沿岸は水深が100m未満。Kriging法により外挿して表示。
3.水温の鉛直分布(図4、付表)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で12~23℃台、トドヶ埼定線で4~23℃台、尾埼定線で4~23℃台、椿島定線で12~23℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~40海里の300m以深、50~70海里の150m以深に分布していた。トドヶ埼定線では10~20海里の300m以深、30~70海里の200m以深に分布していた。尾埼定線では10~20海里の300m以深、30~50海里の150m以深に分布していた。椿島定線では20~40海里の200m以深に分布していた。
3) 20℃以上の水温帯は、全ての定線の0~70海里の50m以浅に分布していた。
図4 水温の鉛直分布(令和5年9月25日~9月27日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
11月上旬の100m深水温は黒埼及びトドヶ埼定線で「やや高い」、各0海里定点における10m深水温はトドヶ埼及び尾埼並びに椿島で「高い」と予測された。
1予測時期
・11月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。