2023年11月沿岸定線海洋観測結果

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令和5年11月13日

50海里以内の表面水温は広く15℃以上となっており、平年より1~6℃程度高い。

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1)10海里以内の表面水温は17~20℃台。令和3年※は17~18℃台であった。100m深水温は13~17℃台。前年は13~15℃台であった。※令和4年の11月観測は、諸事情により欠測した。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深ともに分布がなかった。
3)15℃以上の水温帯は、表面では観測海域の全域に分布していた。100m深では黒埼定線の40~50海里、トドヶ埼定線の5海里及び30~50海里、尾埼定線の5~10海里及び40~50海里、椿島定線の5~50海里に分布していた。

図1 水温の分布(令和5年11月1日~11月9日)

図2 水温の分布(令和3年10月28日~11月2日)

2. 平年偏差(図3)

1)10海里以内の表面水温は1~3℃程度高めであった。100m深水温は1℃程度高めであった。
2)10海里以遠の表面水温は、2~6℃程度高めであった。100m深水温は、2~12℃程度高めであり、特に、黒埼定線の40~50海里、トドヶ埼、尾埼、椿島定線の30~50海里では5℃以上高めであった。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4、付表)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で13~17℃台、トドヶ埼定線で3~20℃台、尾埼定線で3~18℃台、椿島定線で13~20℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20海里の150m以深、30~50海里の250m以深に分布していた。トドヶ埼定線では10~30海里の250m以深、50海里の300m以深に分布していた。尾埼定線では10~50海里の250m以深に分布していた。椿島定線では20海里の300m以深に分布していた。
3)15℃以上の水温帯は、全ての定線の0~50海里の100m以浅に分布していた。


図4 水温の鉛直分布(令和5年11月1日~11月9日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

100m深水温は全ての定線の沖合域で「やや高い」、各0海里定点における10m深水温は全ての定点で「やや低い」と予測された。

1予測時期
・12月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。