令和5年12月6日
10海里以内の表面水温は平年並~4℃程度高く、100m深水温は平年より1~3℃程度高い。
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)10海里以内の表面水温は13~18℃台。前年は13~14℃台であった。100m深水温は13~15℃台。前年は11~15℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深ともに分布がなかった。
3)15℃以上の水温帯は、表面、100m深ともにトドヶ埼定線より南の海域に広く分布していた。
図1 水温の分布(令和5年11月27日~12月1日)
図2 水温の分布(令和4年11月28日)※荒天のため、10海里内の観測
2. 平年偏差(図3)
1)10海里以内の表面水温は平年並~4℃程度高めであった。100m深水温は1~3℃程度高めであった。
2)10海里以遠の表面水温は、トドヶ埼定線より南では4~7℃程度高めであった。一方、黒埼定線の20~50海里は平年並~1℃程度低めであった。
100m深水温は、トドヶ埼定線より南では2~10℃程度高めであった。一方、黒埼定線の20~50海里は1~5℃程度低めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4、付表)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で11~14℃台、トドヶ埼定線で4~18℃台、尾埼定線で5~18℃台、椿島定線で13~16℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~50海里の150m以深に分布していた。トドヶ埼定線では10海里の300m以深に分布していた。尾埼定線では分布がなかった。椿島定線では20海里の300m以深に分布していた。
3)15℃以上の水温帯は、トドヶ埼定線より南の200m以浅に分布していた。
図4 水温の鉛直分布(令和5年11月27日~12月1日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
1月の100m深水温は黒埼定線を除き「やや高い」~「高い」、各0海里定点の10m深水温は黒埼で「平年並」、トドヶ埼で「やや高い」、尾埼及び椿島で「高い」と予測。
1予測時期
・1月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。