2024年2月沿岸定線海洋観測結果

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令和6年2月15日

尾埼定線より南では、10海里以内の表面水温が平年より5℃以上高くなっている。

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1)10海里以内の表面水温は8~16℃台。前年は7~8℃台であった。100m深水温は7~14℃台。前年は7~8℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深ともに分布がなかった。
3)10℃以上の水温帯は、表面ではトドヶ埼定線の20~50海里、尾埼定線の0~50海里、椿島定線の0~50海里に分布していた。100m深ではトドヶ埼定線の40~50海里、尾埼定線の20~50海里、椿島定線の5~50海里に分布していた。
※ 図1の「表面水温図」について、黒埼~トドヶ埼定線10海里以内に7℃台の水温帯が表示されておりますが、製図ソフトウェアのデータ補完によるもので、実際の観測データでは観測されませんでした。そのため、本文書では実データに基づいて「8~16℃台」と記述しています。

図1 水温の分布(令和6年2月5~8日)

図2 水温の分布(令和5年2月3~7日)

2. 平年偏差(図3)

1)10海里以内の表面水温は0~8℃程度高めであった。特に尾埼定線より南では、平年より5~8℃程度高くなっていた。100m深水温は0~6℃程度高めであった。
2) 10海里以遠の表面水温は、1~10℃程度高めであった。特にトドヶ埼定線の20~50海里、尾埼定線及び椿島定線の10~50海里では平年より5℃以上高くなっていた。100m深水温は、1~9℃程度高めであった。特にトドヶ埼定線の40~50海里、尾埼定線の20~50海里、椿島定線の5~50海里では平年より5℃以上高くなっていた。

図3 水温の平年偏差

3.水温の鉛直分布(図4、付表)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で7~9℃台、トドヶ埼定線で4~9℃台、尾埼定線で8~16℃台、椿島定線で11~17℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~50海里の250m以深に分布していた。トドヶ埼定線では10~20海里の300m以深に分布していた。尾埼定線と椿島定線では分布がなかった。
3)10℃以上の水温帯は、トドヶ埼定線より南の200m以浅に広く分布していた。椿島定線では40~50海里の300m深にも分布していた。


図4 水温の鉛直分布(令和6年2月5~7日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

3月の100m深水温は黒埼定線で「平年並み」、トドヶ埼~椿島定線で「やや高い~高い」、各0海里定点の10m深水温は黒埼、トドヶ埼、尾埼で「やや高い」、椿島で「高い」と予測。

1予測時期
・3月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。