2024年3月沿岸定線海洋観測結果

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令和6年3月18日

尾埼定線以北の10海里以内の表面水温は、平年並~1℃程度低めとなっている。

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1)10海里以内の表面水温は3~10℃台。前年は6~7℃台であった。100m深水温は2~8℃台。前年は6~7℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面では黒埼定線の20~40海里、トドヶ埼定線の5~30海里、尾埼定線の10~20海里及び40海里、椿島定線の20海里に分布していた。100m深では黒埼定線の10~50海里、トドヶ埼定線の5~50海里、尾埼定線の10~50海里、椿島定線の20海里に分布していた。
3)10℃以上の水温帯は、表面では尾埼定線の50海里、椿島定線の30~50海里に分布していた。100m深では椿島定線の30~50海里に分布していた。

図1 水温の分布(令和6年3月4~5日、11~12日)

図2 水温の分布(令和5年2月27日、3月3日、6~7日)

2. 平年偏差(図3)

1)10海里以内の表面水温は、尾埼定線以北で平年並~1℃程度低め、椿島定線で3℃程度高めであった。100m深水温は黒埼定線で1~3℃程度低め、トドヶ埼定線で1~2℃程度低め、尾埼定線で1℃程度低め、椿島定線で1℃程度高めであった。
2)10海里以遠の表面水温は、黒埼定線で1~3℃程度低め、トドヶ埼定線で1~2℃程度低めであった。一方、椿島定線の30~50海里は11℃程度高めであった。100m深水温は、尾埼定線以北で2~4℃程度低めであった。一方、椿島定線の30~50海里は10~12℃程度高めであった。

図3 水温の平年偏差


※ 5海里より沿岸は水深が100m未満。Kriging法により外挿して表示。

3.水温の鉛直分布(図4、付表)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で2~7℃台、トドヶ埼定線で2~7℃台、尾埼定線で1~8℃台、椿島定線で7~11℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では10海里の50~150m深、20~40海里の0~300m深、50海里の50~300m深に分布していた。トドヶ埼定線では5~30海里の0~300m深、40海里の100~300m深、50海里の50~300深に分布していた。尾埼定線では10~20海里及び40海里の0~300m深、30海里及び50海里の50~300m深に分布していた。椿島定線では20海里の0~300m深に分布していた。
3)10℃以上の水温帯は、トドヶ埼定線の40海里の0~50m深、尾埼定線の50海里の0~50m深、椿島定線の30~50海里の0~300m深に分布していた。


図4 水温の鉛直分布(令和6年3月4~5日、11~12日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)

4月の100m深水温は全域で概ね「平年並み」、各0海里定点の10m深水温は、椿島で「やや低い」、尾埼以北で「低い」と予測。

1予測時期
・4月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。