令和6年3月26日
県中南部の海水温(表層付近)が数日の間で急激に上昇しています。
養殖生産への影響が懸念されるので、今後の動向に注意して下さい。
1 水温の状況と見込み
○水深3~5mの定地水温は、県南部を中心に数日の間に急激に上昇して16℃台(9℃も上昇)となった定点もあります(図1)。
○直近の表面水温衛星画像では、本県の中部~南部に16℃以上の水温の海水が接岸しており、今後も水温が大きく変動する可能性があります(図2)。
2 養殖への影響
○今回観察されたような水温の急上昇はこれまでに経験したことが無いため、養殖生物に与える影響について明らかではありませんが、急激な水温変化と高水温は貝類養殖、海藻類養殖に影響を及ぼす可能性があります。
養殖管理の注意点
〇ワカメ等の海藻類
急激な水温変化が品質に影響を及ぼす可能性があります。また、水温上昇に伴い栄養塩が急激に下がる可能性があります。水温と併せて栄養塩の動向にも注意して下さい。
〇ホタテガイ、 カキ等の二枚貝類
へい死等が発生する水温ではありませんが、急激な温度変化によるストレスで体力が落ちている可能性があります。 出荷する垂下連以外は動かさないようにしましょう。