令和6年5月16日
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)10海里以内の表面水温は10~18℃台。前年は9~12℃台であった。100m深水温は8~12℃台。前年は6~9℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面及び100m深では分布していなかった。
3)10℃以上の水温帯は、表面では全定線に分布しており、100m深ではトドヶ埼以南の全定線に分布していた。
図1 水温の分布(令和6年5月9~10日)
図2 水温の分布(令和5年5月16~19日)
2. 平年偏差(図3)
1)10海里以内の表面水温は1~9℃程度高め、100m深水温は1~5℃程度高めであった。
2)10海里以遠の表面水温は、6~10℃程度高めであった。100m深水温は、3~8℃程度高めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4、付表)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で8~13℃台、トドヶ埼定線で4~18℃台、尾埼定線で5~17℃台、椿島定線で8~16℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線及びトドヶ埼定線の10~20海里定点の300mに分布していた。尾埼定線及び椿島定線では分布していなかった。
3)10℃以上の水温帯は、黒埼定線では30m以浅で、トドヶ埼定線、尾埼定線及び椿島定線では、150m以浅で広く分布していた。
図4 水温の鉛直分布(令和6年5月9~10日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
6月の100m深は広く「やや高い」~「高い」。各0海里定点の10m深は、椿島で「高い」、黒埼、トドヶ埼、尾埼で「極めて高い」と予測
6月の沿岸50海里内の10m深水温では黒埼定線が「極めて高い」、トドヶ埼定線が「平年並み」~「極めて高い」、尾埼定線が「やや低い」~「極めて高い」、椿島定線が「やや低い」~「高い」。沿岸50海里内の100m深水温では、黒埼定線が「平年並み」から「やや高い」、トドヶ埼定線及び尾埼定線が「やや高い」~「高い」、椿島定線が「やや高い」と予測。
1予測時期
・6月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。