2024年サケ稚魚放流情報No7

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令和6年5月21日

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5月上旬における湾内の表面水温は11~17℃ 台であり、各湾で前年及び平年よりも高い傾向でした。また、動物プランクトン沈殿量は、宮古湾及び山田湾で、平年よりも少ない傾向でした。
今年の表面水温は4月上旬には唐丹湾以南、4月下旬には宮古湾以南で平年よりも著しく高くなり、動物プランクトン沈殿量は旬全体で少ない傾向にありました。
なお、5月15日に熊野ふ化場のサケ稚魚を北海道沿岸域に移送し、放流しました。今後、調査船による沿岸域でのサケ稚魚採捕調査により、分布域を確認していきます。

1.表面水温(℃)

  野田湾
(5/15)
宮古湾
(5/10)
山田湾
(5/10)
唐丹湾
(5/9)
越喜来湾
(5/9)
大船渡湾
(5/9)
観測値(5/9~15) 11.4 13.7 17.1 15.9 16.3 16.5
平年* 10.1 10.2 9.4 9.4 10.6
前年同期 10.8 11.2 11.4 10.6 11.2 12.6

5月上旬における湾内の表面水温は11~17℃ 台であり、各湾で前年及び平年よりも高い傾向でした(図)。特に、山田湾以南では15℃以上と、著しく高い表面水温が観測されました。

2.動物プランクトン沈殿量(ノルパックネット鉛直20m曳き、ml/m3)

  野田湾
(5/15)
宮古湾
(5/10)
山田湾
(5/10)
唐丹湾
(5/9)
越喜来湾
(5/9)
大船渡湾
(5/9)
観測値(5/9~15) 0.11 0.13 0.46 4.65 3.36 1.12
平年* 1.73 0.76 1.35 1.36 1.24
前年同期 0.03 0.13 0.2 0.26 0.46 0.46

※ 平年は過去19~21年間の同期の平均値。野田湾はH17、H19の北上丸及び県北水産部の調査結果の平均値。

5月上旬における湾内の動物プランクトン沈殿量は、唐丹湾及び越喜来湾では、平年よりも多い傾向でしたが、宮古湾及び山田湾では、平年よりも少ない傾向でした(図)。なお、唐丹湾及び越喜来湾では沈殿量が非常に大きくなりましたが、内容物にクラゲが混入していたことがその要因として考えられます。

3.その他

(1) 北上丸及び岩手丸による沿岸海洋観測・動物プランクトン発生状況調査(5湾)並びに当センター及び県北広域振興局水産部による野田湾の観測調査によるものです。
(2) いわて大漁ナビ(https://www.suigi.pref.iwate.jp/)の定地水温情報・衛星画像や当センター発行の海況情報等も参考にしてください。

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図 6湾における動物プランクトン沈殿量及び表面水温の月旬毎の変化
※水温値が欠落している箇所は欠測であり、併せて同期の沈殿量データも欠落している。