令和6年6月11日
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)10海里以内の表面水温は11~13℃台。前年は14~17℃台であった。100m深水温は9~10℃台。前年は7~11℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面では分布がなく、100m深では黒埼定線の40海里に分布していた。
3)15℃以上の水温帯は、表面では黒埼定線の70海里、トドヶ埼定線の30~70海里、尾埼定線の20~30海里と50~70海里、椿島定線の20~70海里に分布していた。100m深ではトドヶ埼定線の70海里に分布していた。
図1 水温の分布(令和6年5月30~31日、6月6日)
図2 水温の分布(令和5年6月14~15日)
2. 平年偏差(図3)
1)10海里以内の表面水温は0~1℃程度高め、100m深水温は0~2℃程度高めであった。
2)10海里以遠の表面水温は、0~4℃程度高めであった。100m深水温は、黒埼定線の40海里で1℃程度低かった以外は、0~5℃程度高めであった。
図3 水温の平年偏差
3.水温の鉛直分布(図4、付表)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で9~14℃台、トドヶ埼定線で3~13℃台、尾埼定線で3~13℃台、椿島定線で9~13℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20海里から50海里の300m以深、30海里の150m以深、40海里の200m以深に分布していた。トドヶ埼定線及び尾埼定線では、10~50海里の200~300m以深に分布していた。椿島定線では20~30海里の300m以深に分布していた。
3)10℃以上の水温帯は、黒埼定線の30~50海里、トドヶ埼定線の20~40海里、尾埼定線の20~50海里を除き、観測海域の75m以浅に広く分布していた。
図4 水温の鉛直分布(令和6年5月30~31日、6月6日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
7月の沿岸50海里内の100m深水温は黒埼で「平年並」、トドヶ埼、尾埼、椿島で「やや高め」、各0海里定点の10m深は各定点で「極めて低い」と予測
1予測時期
・7月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。