令和6年9月11日
70海里以内の表面水温は広く21℃以上となっており、平年並から2℃程度高い。
1. 水温分布(図1、図2、付表)
1)10海里以内の表面水温は22~23℃台。前年は23~26℃台であった。100m深水温は8~15℃台。前年は9~15℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深共に分布が無かった。
3)20℃以上の水温帯は、表面では観測海域の全域に分布していた。100m深では分布が無かった。
図1 水温の分布(令和6年9月3日~5日)
図2 水温の分布(令和5年8月29~9月6日)
2. 平年偏差(図3)
1)10海里以内の表面水温は1~2℃程度高めであった。100m深水温はトドヶ埼定線で2~6℃程度、尾埼定線で1~4℃程度高めであった。
2)10海里以遠の表面水温は、トドヶ埼定線40~50海里、尾埼定線50海里及び椿島定線50海里を除く定点で1~3℃程度高めであった。
100m深水温は、トドヶ埼定線の20海里で6℃程度、尾埼定線の20~30海里で5℃程度、椿島定線の20~40海里で4~7℃程度高めであった。
図3 水温の平年偏差
※ 5海里より沿岸は水深が100m未満。Kriging法により外挿して表示。
3.水温の鉛直分布(図4、付表)
1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で7~23℃台、トドヶ埼定線及び尾埼定線で3~23℃台、椿島定線で12~23℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20~70海里の200m以深、40~50海里の150m以深に分布していた。トドヶ埼定線では10~70海里の300m以深、30~50海里の200m以深、尾埼定線では10~70海里の300m以深に分布していた。椿島定線では10~70海里の300m以深に分布していた。
3) 20℃以上の水温帯は、全ての定線の0~70海里の10m以浅に分布していた。
図4 水温の鉛直分布(令和6年9月3日~9月5日)
4.統計的手法を用いた翌月の水温予測(詳細はPDF版に掲載)
10月上旬の100m深水温は黒埼定線で「平年並み」、トドヶ埼定線、尾埼定線及び椿島定線で「やや高い」、各0海里定点の10m深水温は全定点で「極めて低い」と予測された。
1予測時期
・10月上旬
2予測海域
・100m深水温は、黒埼定線、トドヶ埼定線、尾埼定線、椿島定線の距岸5、10、20、30、40、50海里(合計24定点)。
・10m深水温は、各定線の0海里定点(合計4定点)。