2024年10月沿岸定線海洋観測結果

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令和6年10月15日

20海里以内の表面水温は広く20℃以上となっており、平年と同程度~2℃程度高い。

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1)10海里以内の表面水温は19~21℃台。前年は22~23℃台であった。100m深水温は10~15℃台。前年は14~15℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面、100m深ともに分布がなかった。
3)20℃以上の水温帯は、表面では観測海域の全域に分布していた。100m深には分布がなかった。

図1 水温の分布(令和6年10月3日~10月7日)

図2 水温の分布(令和5年9月25日~9月27日)

2. 平年偏差(図3)

1)10海里以内の表面水温は同程度~1℃程度高めであった。100m深水温は尾埼定線10海里及び椿島定線5海里以外の定点では同程度~2℃程度高めであった。一方、尾埼定線10海里、椿島定線5海里は、1℃程度低めであった。
2)10海里以遠の表面水温は、同程度~2℃程度高めであった。

図3 水温の平年偏差 ※50海里内


※ 5海里より沿岸は水深が100m未満。Kriging法により外挿して表示。

3.水温の鉛直分布(図4、付表)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で5~20℃台、トドヶ埼定線で3~20℃台、尾埼定線で3~21℃台、椿島定線で10~22℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では20海里の300m以深に、トドヶ埼定線及び尾埼定線では10~20海里の200m以深に、椿島定線では20海里の200m以深に分布していた。
3) 20℃以上の水温帯は、全ての定線の0~20海里の20m以浅に分布していた。


図4 水温の鉛直分布(令和6年10月3日~10月7日)

4.統計的手法を用いた翌月の水温予測

精度の改善が見られるまでお休みします。

近年の高水温化により、過去の値からの予測が困難になっており、現在、予測に用いるデータ、予測方法の再検討を行っております。