2025年3月沿岸定線海洋観測結果

令和7年3月14日

10海里以内の表面水温は、トドヶ埼以南の定線では1～2℃程度高めとなっている。

1. 水温分布(図1、図2、付表)

1)10海里以内の表面水温は3～8℃台。前年は3～10℃台であった。100m深水温は5～8℃台。前年は2～8℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、表面では黒埼定線の10海里、40海里に分布していた。100m深では黒埼定線の30～40海里、トドヶ埼定線の50海里、尾埼定線の50海里に分布していた。
3)10℃以上の水温帯は、表面では椿島定線の20～40海里に分布していた。100m深では分布していなかった。

図1 水温の分布(令和7年3月4日、10～11日)

表面
100m※

図2 水温の分布(令和6年3月4～5日、11～12日)

表面
100m※

2. 平年偏差(図3)

1)10海里以内の表面水温は、黒埼定線0海里で1℃程度高め、5海里で平年並、10海里で1℃程度低め、トドヶ埼以南の定線では1～2℃程度高めであった。
100m深水温は、黒埼定線5海里及び椿島定線10海里で平年並、黒埼定線10海里で1℃程度低め、トドヶ埼定線、尾埼定線の5～10海里及び椿島定線5海里で2℃程度高めであった。
2)10海里以遠の表面水温は、黒埼定線で1℃低め～2℃程度高め、トドヶ埼定線で平年並～2℃程度高め、尾埼定線で2℃程度低め～1℃程度高め、椿島定線で1～6℃程度高めであった。
100m深水温は、黒埼定線で1℃程度低め～平年並、トドヶ埼定線で2℃程度低め～3℃程度高め、尾埼定線で2℃程度低め～2℃程度高め、椿島定線で平年並～3℃程度高めであった。

図3 水温の平年偏差

表面
100m※

※ 5海里より沿岸は水深が100m未満。Kriging法により外挿して表示。

3.水温の鉛直分布(図4、付表)

1)本県沿岸10海里以内は、黒埼定線で3～8℃台、トドヶ埼定線で5～9℃台、尾埼定線で4～8℃台、椿島定線で5～8℃台であった。
2)5℃以下の水温帯は、黒埼定線では10～40海里の150m以深及び50海里の200m以深を中心に、トドヶ埼定線では50海里の75m以深を中心に、尾埼定線では30～50海里の300m深を中心に、椿島定線では20～50海里の300m深を中心に分布していた。なお、黒埼定線の40海里は表面から300m深まで3℃台であった。
3)10℃以上の水温帯は、椿島定線の20～40海里の0～30m深を中心に分布していた。