2025年度栄養塩情報第1号

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令和7年10月24日発行

漁業指導調査船岩手丸が実施した10月(9月30日~10月2日実施)の海洋観測結果によると、0海里表面での栄養塩濃度は3.9~4.2μg/Lと低い状態でした(図1)。また、船越湾吉里吉里漁場の栄養塩濃度(10月14日)も、5.1μg/Lと低い値でした。

岩手丸の観測データと栄養塩濃度の実測値から50日先までの栄養塩濃度(0海里表面)が20μg/L※を超える確率を予測し、11月の確率を求めたところ(図2)、黒埼0~9%、トドヶ埼0~20%、尾埼0~ 15%、椿島0~4%となりました。海表面で栄養塩濃度が20μg/L※を超えるのは、例年よりも遅く11月下旬を過ぎて12月に入ってからとなる予想です。
※ワカメ種苗の巻き込み時に必要とされる栄養塩濃度

海表面の水温は低下し始めているものの依然として高い状態であるため、種糸の管理に細心の注意を払ってください。

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図1 0海里での栄養塩濃度の推移
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図2 栄養塩が20μg/L以上となる確率(予測結果)

*令和6年度まで発行していた「ワカメ養殖情報」のタイトルを変更しました。
*栄養塩供給予測のためのソフトウェア開発は、農林水産省 農林水産技術会議による「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」による成果です。
*本予測は、栄養塩を分析してから50日先まで可能です。

(参考)三陸沿岸の水温情報サイト

「東北ブロック沿岸水温速報」(PCサイト)

「いわて大漁ナビ」
県内6湾の定地水温情報を1時間毎に確認できるほか、人工衛星画像で沖合の水温状況も把握できます。

問い合わせ:漁業保全部・髙木

TEL:0193-26-7919