2018年度 第2回 太平洋スルメイカ長期漁況予報(漁況情報号外)

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平成30年9月28日発行

1 来遊量:前年を下回る

2 漁期・漁場:対象期間を通じて漁場となる

3 魚体:前年より大きい

9月27日に国立研究開発法人 水産研究・教育機構から「平成30年度 第2回 太平洋スルメイカ長期漁況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。

予報の説明(抜粋)

(1)予報の概要

8~9月に実施した漁場一斉調査と道東太平洋スルメイカ資源調査※の結果、及び7~8月(一部9月を含む)の漁況経過を主要な情報として、10~12月におけるスルメイカの来遊量を予測したものです。
※ 北海道立総合研究機構釧路水産試験場が独自に実施。

(2)常磐~三陸海域における見通しについて

ア 三陸海域における漁獲対象資源について
この海域の漁獲対象資源は、常磐~三陸海域に分布する群と道東太平洋海域から南下する群が主体と考えられています。

イ 予報の説明(図1、2)
三陸周辺海域における漁場一斉調査(図1)及び青森県白糠以南における8月の漁況から、常磐~三陸海域に分布する群は前年を下回ると考えられます。
また、道東太平洋海域への来遊量は前年並に低い水準と予測されている他、水産研究・教育機構の海況予測システム(FRA-ROMS※)によると、親潮は三陸の沖合を南下すると予測されていることから(図2)、沿岸域へは道東太平洋海域からの南下群が来遊しにくい環境であると考えられます。以上のことから、常磐~三陸周辺海域への来遊量は前年を下回ると予測されます。
魚体サイズについては、道東太平洋海域における調査では小型個体がほとんど漁獲されていないことから、10月以降は前年より大きい個体が主体になると考えられます。
※ 国立研究開発法人水産研究・教育機構により開発され、平成24年5月より運用を開始した海況予測システム。

主要データ(抜粋)

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図1 漁場一斉調査によるスルメイカのCPUE(釣機1台1時間当たり漁獲尾数)の分布
平成30年8月~9月(左図)、平成29年8月~9月(右図)のいか釣りによるスルメイカのCPUEの分布を凡例にしたがって示す(×は漁獲なし)。(A)常磐~三陸周辺海域、(B)津軽海峡~道南太平洋海域、(C)道東太平洋海域および根室海峡~オホーツク海域における来遊量予測の根拠となった調査海域を示す


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図2 海況予測システムFRA-ROMSによる平成30年10月上旬と下旬の50m深予測水温
(左図)および平年差(右図) ※50m深はスルメイカの代表的な分布深度


ご意見等は、漁業資源部(担当: 髙梨)までお寄せ下さい。
なお、本予報の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページ
(URL: http://abchan.fra.go.jp/gk2018/gk2018index.html)をご参照下さいますようお願いいたします。