令和2年7月31日発行
対象海域:北西太平洋(道東海域から常磐海域)
対象漁業:サンマ棒受網(8月から12月)
来遊量:漁期を通じた来遊量は、昨年を下回る。来遊量は漁期を通じて極めて低調に推移する。
魚体:漁期を通じて昨年より1歳魚の割合が低い(1歳魚の体長は、6~7月のサンマ資源量直接推定調査時に27cm以上、8月以降の漁期中は29cm以上)。1歳魚の平均体重は昨年を下回る。
漁期・漁場:大型船出漁直後(8月下旬) の漁場は、択捉島以北の海域に分散して形成されるほか、北海道東方沖の公海も漁場となる可能性がある。魚群は親潮第2分枝に沿って南下すると考えられ、漁期を通じ漁場は沖合に広く分散して形成され、道東沿岸の親潮第1分枝沿いでは漁場がほとんど形成されない。三陸海域への魚群の南下時期は例年より遅く、漁場形成は10月下旬となる。
7月31日に、水産庁から 「令和2年度サンマ長期漁海況予報(道東~常磐海域)」が発表されましたので概要をお知らせします。
海況(令和2年8~9月)の今後の見通し
親潮第1分枝の南限はやや北偏で推移する。三陸近海に冷水域が残る。
近海の黒潮続流の北限は極めて北偏で推移する。
赤太線 200m水温14℃等温線(黒潮続流)
赤線 津軽暖流・暖水塊縁辺部
緑線 100m水温10℃等温線(黒潮系暖水北縁)
青線 100m水温5℃等温線(親潮水域南縁)
KE:黒潮暖流 WR:暖水塊
TW:津軽暖流
O1:親潮第1分枝
O2:親潮第2分枝 W:暖水塊
C:冷水塊
ご意見等は、漁業資源部(担当: 佐藤)までお寄せ下さい。
・令和2年度サンマ長期漁海況予報 (水産庁ホームページ 報道発表資料)
URL https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/200731.html
・2020年度第3回東北海区海況予報(国立研究開発法人 水産研究・教育機構)
URL http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease