令和6年9月4日
岩手県海域で大型クラゲの入網が確認されました
一般社団法人漁業情報サービスセンターがとりまとめた結果の概要を紹介します。
1.本県における大型クラゲ出現状況(図、表)
8月23日及び26日に、岩手県中部海域において、今年初となる大型クラゲの出現が報告されました。大きさは50～100cmで、岩泉町から大槌町までの海域において、複数の定置網に2～5個体が入網しました。また、8月28日に久慈湾海域において漁業指導調査船「岩手丸」による目視観測調査を実施しましたが、大型クラゲは確認されませんでした。
2.全国の大型クラゲ出現状況の概要(図1)
8月27日には青森県八戸市で今年初となる出現報告があり、定置網にて、40～100cm程度の個体の散発的な入網が継続しています。また、秋田県や山形県といった東北日本海側の海域や北海道の日本海側の海域においても、定置網や底びき網への入網が確認されました。
上記1及び2の情報から判断すると、本県海域への本格的な来遊が始まると予測されます。まだ出現していない海域においても、今後の情報を注視してください。
太平洋側では、大量出現の傾向こそありませんが、山陰地方では定置網や底びき網に数十～数百の入網が見られ、漁業被害が発生しています。青森県八戸市の定置網でも、最大で30個体程度の入網が確認されており、今後、来遊数の増加が懸念されます。
なお、大型クラゲの入網や目撃情報などが確認されましたら、最寄りの水産部、水産振興センター又は水産技術センターまでお知らせください。
(参考)
大型クラゲに関する情報は、漁業情報サービスセンターが随時ホームページで公開しておりますので、併せてご確認ください(URL：http://www.jafic.or.jp/kurage/)。
表 2024年8月28日岩手丸による大型クラゲ目視観測調査結果
図 2024年9月3日現在の大型クラゲの出現状況(漁業情報サービスセンター大型クラゲ
出現情報(http://www.jafic.or.jp/kurage/)より引用)