2025年度ヨーロッパザラボヤ付着情報(No2)

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令和7年9月10日

ヨーロッパザラボヤの付着数は前回調査(7月)から大幅に減少しました。

フジツボ類の幼生の採集数が急増しました。

調査方法

1 調査日
令和7年8月18日(前回調査:7月16日)
付着器投入期間:7月16日~8月18日(前回調査:6月13日~7月16日)
プランクトンネット曳網日:8月18日(前回調査:7月16日)

2 調査場所
山田湾 大島南端 西微南480m付近

3 調査方法
・ザラボヤ等付着状況調査
ホタテガイ貝殻を使用した付着器を水深5m、10m、15mに3枚ずつ取り付けたロープを垂下し、
1ヶ月ごとのヨーロッパザラボヤ(1mm以上)の付着数を計数。
付着器9枚(3水深×3枚)に付着した数を平均したものを平均付着数とした。
・フジツボ類幼生発生状況調査
北原式プランクトンネットを鉛直に20m曳網し、採集物の中からフジツボ類の幼生を計数。

調査結果

・ザラボヤ等付着状況調査
8月18日の水深5、10、15m層の水温は、表1のとおりでした。透明度は13m(7月16日:10m)でした。
付着器のヨーロッパザラボヤの平均付着数は表2のとおりで、前回調査(18.1個体/枚)の16%まで減少しました。
・フジツボ類幼生発生状況調査
フジツボ類幼生は104個体で、7月16日(0個体)及び6月13日(1個体)から大幅に増加しました。
・その他
フジツボ類の付着器への平均付着数は112個体/枚でした(6月13日 0.3個体/枚)。

表1 5、10、15mの水温

  8月18日 7月16日
5m 24.7℃ 20℃
10m 23.5℃ 13.4℃
15m 22.5℃ 12.2℃

表2 ヨーロッパザラボヤの平均付着数

  8月18日 7月16日
5m 0.3個体/枚 11.3個体/枚
10m 0個体/枚 4.7個体/枚
15m 8.3個体/枚 38.3個体/枚
平均 2.9個体/枚 18.1個体/枚
20250910aspersa001
写真 付着器に付着したサンカクフジツボ(赤味を帯び、ホタテの貝殻の溝に沿って付着)

担当:増養殖部

電話番号:0193-26-7917