2025年度ヨーロッパザラボヤ等付着情報(No4)

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令和7年11月6日

ヨーロッパザラボヤの付着数は前回調査(9月)より増加しました。

フジツボ類の幼生の採集数は前回調査(9月)より増加しました。

調査方法

1 調査日:令和7年10月28日(前回調査:9月25日)
付着器投入期間:9月25日~10月28日(前回調査:8月16日~9月25日)
プランクトンネット曳網日:10月28日(前回調査:9月25日)

2 調査場所
山田湾 大島南端 西微南480m付近

3 調査方法
・ザラボヤ等付着状況調査
ホタテガイ貝殻を使用した付着器を水深5m、10m、15mに3枚ずつ取り付けたロープを垂下し、1ヶ月ごとのヨーロッパザラボヤ(1mm以上)、ユウレイボヤ(1mm以上)、フジツボ類の付着数を計数。
付着器9枚(3水深×3枚)に付着した数を平均したものを平均付着数とした。

・フジツボ類幼生発生状況調査
北原式プランクトンネットを鉛直に20m曳網し、採集物の中からフジツボ類の幼生を計数。

調査結果

・ザラボヤ等付着状況調査
10月28日の水深5、10、15m層の水温は、表1のとおりでした。透明度は、12m(9月25日 9m)でした。
ヨーロッパザラボヤの付着器への平均付着数は表2のとおりで、前回調査より増加しました。
ユウレイボヤの付着器への平均付着数は33.9個体/枚で、前回調査と同程度でした(図1)。
フジツボ類の付着器への平均付着数は36.9個体/枚で、前回調査と同程度でした(図1)。

・フジツボ類幼生発生状況調査
フジツボ類幼生は30.2個体/m3で、前回調査(5.0個体/m3)よりも増加しました(図1)。

表1 5、10、15mの水温

  7月16日 8月18日 9月25日 10月28日
5m 20.0℃ 24.7℃ 22.2℃ 18.7℃
10m 13.4℃ 23.5℃ 21.7℃ 18.7℃
15m 12.2℃ 22.5℃ 21.6℃ 18.7℃

表2 ヨーロッパザラボヤの平均付着数

  7月16日 8月18日 9月25日 10月28日
5m 11.3個体/枚 0.3個体/枚 2.0個体/枚 10.7個体/枚
10m 4.7個体/枚 0.0個体/枚 1.0個体/枚 9.3個体/枚
15m 38.3個体/枚 8.3個体/枚 0.0個体/枚 0.3個体/枚
平均 18.1個体/枚 2.9個体/枚 1.0個体/枚 6.8個体/枚
20251106aspersa001
図1 フジツボ類幼生採集数、フジツボ類及びユウレイボヤ平均付着数

担当:増養殖部 田中

電話番号:0193-26-7917