令和8年2月5日

1月20日までの回帰尾数※は、前年比38.7%の1.7万尾。
回帰親魚は4歳魚が中心、魚体は前年と同程度。
※速報値(県庁水産振興課 秋さけ漁獲速報より)
1.回帰資源量
1月20日現在の回帰尾数は1.7万尾(42.2トン)で前年比38.7%(重量比36.2%)。内訳をみると、沿岸漁獲は前年比33.5%(7.3千尾)、 河川漁獲は前年比47.1%(9.2千尾)。種卵確保対策による海産親魚は106尾となっています。河川そ上率は55.4%と前年(45.5%)を上回りました。また、当センターが発表した1月20日までの回帰予測尾数は3.3万尾であり、実績は予測の50.2%となっています(図1)。

2.回帰親魚調査結果(後期分:12月11日以降の分)
片岸川及び熊野川、織笠川、津軽石川において、ふ化場の協力を得て回帰親魚調査(片岸川及び熊野川17尾、織笠川56尾、津軽石川276尾)を行いました。
(1)年齢組成
片岸川及び熊野川
オスは3歳魚10%、4歳魚80%、5歳魚10%(R6:3歳魚15%、4歳魚70%、5歳魚11%)、メスは3歳魚0%、4歳魚100%、5歳魚0%(R6:3歳魚7%、4歳魚86%、5歳魚7%)で、前年同期と比べるとオスメスともに4歳魚の割合が高くなりました(図2)。

年齢査定の結果に河川回帰尾数(R7:17尾、R6:38尾)を乗じて算出した年齢別回帰尾数を見ると、3歳魚は前年の25%、4歳魚は前年の50%、5歳魚は前年の33%の回帰となっています(図3)。

織笠川
オスは3歳魚0%、4歳魚75%、5歳魚25%(R6:3歳魚6%、4歳魚88%、5歳魚5%)、メスは3歳魚5%、4歳魚60%、5歳魚35%(R6:3歳魚0%、4歳魚88%、5歳魚11%)で、前年同期と比べるとオスメスともに5歳魚の割合が高くなりました(図4)。

年齢査定の結果に河川回帰尾数(R7:56尾、R6:668尾)を乗じて算出した年齢別回帰尾数を見ると、3歳魚は前年の4%、4歳魚は前年の7%、5歳魚は前年の29%の回帰となっています(図5)。

津軽石川
オスは3歳魚2%、4歳魚84%、5歳魚14%(R6:3歳魚5%、4歳魚76%、5歳魚14%)、メスは3歳魚0%、4歳魚74%、5歳魚24%(R6:3歳魚1%、4歳魚70%、5歳魚21%)で、前年同期と比べるとオスメスともに4歳魚の割合が高くなり、3歳魚及び5歳魚の割合が低くなりました(図6)。

年齢査定の結果に河川回帰尾数(R7:417尾、R6:1,182尾)を乗じて算出した年齢別回帰尾数を見ると、3歳魚は前年の14%、4歳魚は前年の39%、5歳魚は前年の35%の回帰となっています(図7)。

(2)年齢別尾叉長、体重、肥満度
片岸川及び熊野川
魚体測定の結果、オスの平均尾叉長は65.5cm、体重は2.5kg、肥満度は8.9、また、メスは66.7cm、2.7kg、9.0でした。前年同期と比較すると、オスの3歳魚及び5歳魚の尾叉長及び体重はわずかに上回りましたが、オスメスともに4歳魚はわずかに下回り、全体平均は前年と同程度でした(表1)。
表1 片岸川及び熊野川年齢別尾叉長・体重・肥満度
(オス)
| 尾叉長 | 体 重 | 肥満度 | ||||
| (cm) | (kg) | |||||
| R7 | R6 | R7 | R6 | R7 | R6 | |
| 3歳魚 | 61.0 | 57.5 | 2.5 | 1.6 | 10.8 | 8.3 |
| 4歳魚 | 65.5 | 65.6 | 2.5 | 2.7 | 8.7 | 9.4 |
| 5歳魚 | 70.0 | 68.0 | 3.1 | 3.1 | 9.1 | 9.9 |
| 全体平均 | 65.5 | 64.6 | 2.5 | 2.6 | 8.9 | 9.3 |
(メス)
| 尾叉長 | 体 重 | 肥満度 | ||||
| (cm) | (kg) | |||||
| R7 | R6 | R7 | R6 | R7 | R6 | |
| 3歳魚 | – | 60.0 | – | 1.6 | – | 7.4 |
| 4歳魚 | 66.7 | 67.6 | 2.7 | 2.8 | 9.0 | 9.0 |
| 5歳魚 | – | 75.0 | – | 3.6 | – | 8.5 |
| 全体平均 | 66.7 | 67.6 | 2.7 | 2.8 | 9.0 | 8.9 |
織笠川
魚体測定の結果、オスの平均尾叉長は66.1cm、体重は2.9kg、肥満度は9.7、また、メスは65.9cm、3.0kg、10.0でした。前年同期と比較すると、オスメスの各年齢とも尾叉長、体重、肥満度がわずかに下回りました(表2)。
表2 織笠川年齢別尾叉長・体重・肥満度
(オス)
| 尾叉長 | 体 重 | 肥満度 | ||||
| (cm) | (kg) | |||||
| R7 | R6 | R7 | R6 | R7 | R6 | |
| 3歳魚 | – | 57.0 | – | 1.7 | – | 9.1 |
| 4歳魚 | 65.0 | 66.0 | 2.7 | 2.8 | 9.7 | 9.6 |
| 5歳魚 | 69.7 | 70.5 | 3.3 | 3.5 | 9.7 | 9.8 |
| 全体平均 | 66.1 | 65.7 | 2.9 | 2.8 | 9.7 | 9.6 |
(メス)
| 尾叉長 | 体 重 | 肥満度 | ||||
| (cm) | (kg) | |||||
| R7 | R6 | R7 | R6 | R7 | R6 | |
| 3歳魚 | 53.0 | 58.0 | 1.1 | 1.7 | 7.7 | 8.9 |
| 4歳魚 | 64.7 | 66.5 | 2.8 | 3.0 | 10.2 | 10.2 |
| 5歳魚 | 69.9 | 71.8 | 3.5 | 4.0 | 10.0 | 10.5 |
| 全体平均 | 65.9 | 67.0 | 3.0 | 3.1 | 10.0 | 10.2 |
津軽石川
魚体測定の結果、オスの平均尾叉長は71.2cm、体重は3.8kg、肥満度は10.3、また、メスは70.2cm、3.7kg、10.4でした。前年同期と比較すると、オスメスの各年齢とも尾叉長、体重、肥満度がわずかに上回りました(表3)。
表3 津軽石川年齢別尾叉長・体重・肥満度
(オス)
| 尾叉長 | 体 重 | 肥満度 | ||||
| (cm) | (kg) | |||||
| R7 | R6 | R7 | R6 | R7 | R6 | |
| 3歳魚 | 62.0 | 57.8 | 2.4 | 1.8 | 9.9 | 9.0 |
| 4歳魚 | 70.5 | 70.5 | 3.6 | 3.5 | 10.2 | 9.9 |
| 5歳魚 | 76.2 | 75.5 | 4.8 | 4.5 | 10.6 | 10.2 |
| 全体平均 | 71.2 | 71.0 | 3.8 | 3.7 | 10.3 | 9.9 |
(メス)
| 尾叉長 | 体 重 | 肥満度 | ||||
| (cm) | (kg) | |||||
| R7 | R6 | R7 | R6 | R7 | R6 | |
| 3歳魚 | 0.0 | 58.7 | 0.0 | 2.1 | 0.0 | 10.1 |
| 4歳魚 | 68.7 | 67.4 | 3.4 | 3.3 | 10.2 | 10.5 |
| 5歳魚 | 74.1 | 72.5 | 4.5 | 4.1 | 10.9 | 10.6 |
| 全体平均 | 70.2 | 69.1 | 3.7 | 3.6 | 10.4 | 10.5 |
3.その他
令和8年1月20日現在の秋サケ回帰状況は、極めて低調だった昨年を下回り、予測下限値近くで推移しています。
調査河川では、4歳魚(令和3年級)を中心に回帰し、回帰尾数は全ての年齢において減少しました。魚体サイズは前年と同程度でした。回帰尾数は減少しておりますが、比較的放流尾数の少なかった令和3年級(4歳魚)が漁獲の主体となっていることから、大型で強い稚魚を適期に放流することが、今後のサケ放流事業において重要と考えられます。
今後、調査船の調査で得られる水温、塩分、潮流、動物プランクトン量の広報を行いますので、放流の参考にしてください。