令和8年5月28日
岩手県沿岸域で局所的にキタミズクラゲ等の大量発生が確認されています。
1.本県におけるキタミズクラゲ出現状況
4月上旬から5月現在に至るまで、両石湾内の定置網でキタミズクラゲ等の大量入網が報告されているほか、4月下旬から5月上旬には、田野畑村沖の定置網でキタノアカクラゲのまとまった入網が報告されています。また、当センターの調査船調査では、4月中旬には三貫島周辺で、5月中旬には綾里沖でキタミズクラゲの出現が確認されています。
2.全国のキタミズクラゲ出現状況の概要
漁業情報サービスセンターがとりまとめた情報によると、3月中旬から4月上旬まで宮城県金華山周辺、5月上旬には北海道日高沖の定置網でキタミズクラゲ等の大量入網が報告されています。また、青森県六ヶ所村沖の定置網では、5月上旬時点で大量入網が継続しています。
上記1及び2の情報から判断すると、現在、本県沿岸域の広範囲にわたり、キタミズクラゲが分布しています。出現の規模は正確には把握できていませんが、両石湾の定置網では、操業の支障となる規模の入網が報告されています。採捕された個体は傘の直径が20~30cm、体重が500~1,000gの中~大型個体でした(図1)。
4月から現在に至るまで、本県沿岸域に流れ込む津軽暖流の勢力が弱い(図2)ため、流されることなく湾内で滞留しているものと考えられます。また、いくつかの湾内で動物プランクトンの急増が確認されており(図3)、キタミズクラゲの成長に影響している可能性があります。
キタミズクラゲは20℃以上で死亡するため、海水温の上昇とともに減少しますが、6月に入ると津軽暖流がやや強くなる見込み(図2)であり、引き続き出現動向を注視する必要があります。
クラゲ類の大量入網・出現の情報などが確認されましたら、最寄りの水産部、水産振興センター又は水産技術センターまで(できれば写真を添付のうえ)お知らせください。
(参考)キタミズクラゲに関する情報は、漁業情報サービスセンターにて取りまとめ、ホームページで公開しておりますので、併せてご確認ください(URL:http://www.jafic.or.jp/kitamizu/)。


※ 気象庁HP(気象庁 | 表層水温・海流実況図)より引用

※ 平年値は過去20~23年間の同期の平均値。野田湾はH17、H19及びR3~7の7年間の調査結果の平均値。