平成27年8月4日発行
さば類(マサバおよびゴマサバ)来遊量は、マサバとしては前年並。ゴマサバは前年を上回る。さば類全体としては前年並。
マイワシの来遊量は、前年を上回る。
カタクチイワシの来遊量は、前年を下回る。
国立研究開発法人水産総合研究センターから“平成27年度第1回太平洋いわし類・マアジ・さば類長期漁海況予報”が発表されましたので紹介します。
今後の見通し(平成27年8月~12月)抜粋
海況
黒潮は、平成27年8月中旬にB型からC型*1になる。
沿岸水温は、潮岬以西が「平年並」*2、熊野灘~伊豆諸島北部海域が8月~10月は「平年並」~「やや高め」*2、11月以降は「平年並」~「低め」*2、鹿島灘~常磐南部海域が「平年並」~「高め」*2で推移する。
*1 黒潮を遠州灘沖から伊豆諸島周辺
海域の流路で分類する
B型:八丈島の北を通過、南端が北緯32度以北で33度以南
C型:八丈島の南を通過
*2 平年並=平年値±0.5℃程度
やや高め=平年値+1.0℃程度
やや低め=平年値-1.0℃程度
高め=平年値+1.5℃程度
低め=平年値-1.5℃程度
マサバおよびゴマサバ
犬吠~三陸海域、道東海域(まき網、定置網)
(1) 来遊量:1歳魚は前年を下回る。2歳魚は前年を上回る。3歳魚は前年を上回る。4歳魚は前年を下回る。マサバとしては前年並。ゴマサバは前年を上回る。さば類全体としては前年並。
(2) 漁期・漁場:定置網は期を通じて漁獲される。まき網漁場は、8月~10月は三陸海域、10月~12月は主に三陸南部~犬吠海域に形成される。
道東海域では8月~10月に形成される。
(3) 魚体:マサバは25cm~32cm(2歳魚)主体に、23cm~28cm(1歳魚)と32cm以上(3歳以上)も漁獲される。
ゴマサバは期前半に32cm~34cm(2、3歳魚)主体、期後半に28cm~30cm前後(1、2歳魚)主体に漁獲される。
マイワシ
房総~三陸海域、道東海域(まき網、定置網)
(1) 来遊量:前年を上回る。
(2) 漁期・漁場:まき網は房総~常磐南部、仙台湾では8月と11月以降に、三陸海域では8月~12月に、道東海域では8月~10月に断続的に漁場が形成される。定置網は各地で期を通じて断続的に漁獲される。
(3) 魚体:16cm~19cmの1歳魚主体、19cm~23cmの2、3歳魚も漁獲される。11月以降は12cm~13cm前後の0歳魚が混じる。
カタクチイワシ
房総~三陸海域、道東海域(まき網、定置網)
(1) 来遊量:前年を下回る。
(2) 漁期・漁場:常磐~房総海域の1そうまき網は12月以降。道東のまき網は9月~10月。三陸の定置網、常磐南部・鹿島灘の小あぐりおよび房総沿岸海域の2そうまき網は全期間。
(3) 魚体:0歳魚は12cmまで、1歳魚は12月で12cm~13cm。
詳しくは 水産庁ホームページ をご覧ください。