平成29年9月24日発行
1 来遊量:前年並
2 漁期・漁場:対象期間を通じて漁場となる
3 魚体:前年並
7月20日に、国立研究開発法人水産研究・教育機構より「平成29年度 第1回 太平洋スルメイカ長期漁海況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。
予報の説明(抜粋)
(1)予報の概要
2017 年6月上旬~7月上旬に実施した漁場一斉調査の結果、及び6月までの漁況経過の結果を主要な情報として、8月~9月のスルメイカの来遊量を予測したものです。
(2)常磐~三陸海域における見通しについて
ア 三陸海域における漁獲対象資源について
この海域の漁獲対象資源には、太平洋沿岸域を北上する群れを主体に、津軽海峡を通って来遊する日本海由来の群れも含まれると考えられています。
イ 漁場一斉調査の結果について(図1、2)
三陸周辺海域(41 ゜N 以南、143 ゜E 以西)における漁場一斉調査でのCPUE(いか釣り機1 台1 時間あたり漁獲尾数)は前年を上回ったことから、太平洋沿岸域を北上する群れの来遊量は前年を上回ると予測されます。一方で、6月下旬~7月上旬に日本海の津軽海峡西口周辺海域(39 ゜N~42 ゜N、138 ゜E~140 ゜E)で実施された漁場一斉調査の結果から、日本海由来の来遊量は前年を下回ると予測されます。
これらのことから、常磐~三陸海域への来遊量は前年並と予測されます(前年の漁獲量は近年5 年平均を下回る水準)。魚体サイズは、漁場一斉調査の結果から、前年並の大きさの個体が主体になると考えられます。
主要データ(抜粋)
ご意見等は、漁業資源部(担当: 髙梨)までお寄せ下さい。
なお、本予報の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページ
(URL: http://abchan.fra.go.jp/gk29/20170720_t.pdf)をご参照下さいますようお願いいたします。