平成29年9月25日発行
1 来遊量:前年並
2 漁期・漁場:対象期間を通じて漁場となる
3 魚体:前年並
9月22日に、国立研究開発法人水産研究・教育機構より「平成29年度 第2回 太平洋スルメイカ長期漁況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。
予報の説明(抜粋)
(1)予報の概要
平成29年8月~9月に実施した漁場一斉調査の結果、及び7~8月までの漁況経過を主要な情報として、10月~12月のスルメイカの来遊量を予測したものです。
(2)常磐~三陸海域における見通しについて
ア 三陸海域における漁獲対象資源について
この海域の漁獲対象資源は、常磐~三陸海域に分布する群と道東太平洋海域から南下する群が主体と考えられています。
イ 予報の説明
常磐~三陸海域における漁場一斉調査のCPUE (いか釣り機1 台1 時間あたり漁獲尾数)は前年を上回りましたが(図1)、青森県白糠以南における7月~8月の小型いか釣り船CPUE (1日1隻当たり水揚量)は前年並であったことから、常磐~三陸海域に分布する群は前年並と考えられます。
一方、道東太平洋海域への来遊量は前年を下回ると予測されるものの、10月も親潮は南偏で推移すると予測されていることから(図2)、道東太平洋海域から南下する群は来遊しやすい環境にあると考えられます。
これらのことから、常磐~三陸海域への来遊量は前年並と予測されます。魚体サイズは、漁場一斉調査等の結果から、前年並の大きさの個体が主体になると考えられます。
主要データ(抜粋)
ご意見等は、漁業資源部(担当: 髙梨)までお寄せ下さい。
なお、本予報の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページ
(URL:http://abchan.fra.go.jp/gk29/20170922.pdf)をご参照下さいますようお願いいたします。