平成30年9月3日発行
1 来遊量:前年を下回る
2 漁期・漁場:対象期間を通じて漁場となる
8月31日に一般社団法人漁業情報サービスセンターから「平成30年度 第1回 太平洋スルメイカ中短期漁況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。
予報の説明(抜粋)
(1)予報の概要
第1回太平洋長期漁海況予報公開後の漁況経過等を主要な情報として、9月におけるスルメイカの来遊量を予測したものです。
※ 第1回太平洋スルメ長期漁海況予報については7月24日付「漁況情報No.8」
(URL:http://www2.suigi.pref.iwate.jp/research/20180724fishery_during)として岩手県水産技術センターホームページ上で紹介しています。
(2)常磐~三陸海域における見通しについて
ア 三陸海域における漁獲対象資源について
この海域の漁獲対象資源は、太平洋沿岸域を北上する群れを主体に、津軽海峡を通って来遊する日本海由来の群れも含まれると考えられています。
イ 予報の説明(図1、2)
三陸周辺海域における漁場一斉調査でのCPUE及び6月~8月中旬の当海域における漁況から、太平洋沿岸域を北上した群れの来遊量は前年を下回ったと考えられます。
水産研究・教育機構の海況予測システム(FRA-ROMS※)によると、親潮第一分枝は前年よりも弱いと予測されており、常磐~三陸海域には津軽暖流および沖合からの北上暖水が波及することから、沖合からの魚群の来遊は持続する可能性があります。しかし、9月における常磐~三陸海域における来遊量は前年を下回ると予測されます。
※ 国立研究開発法人水産研究・教育機構により開発され、平成24年5月より運用を開始した海況予測システム。本予報には、平成30年8月23日にホームページに記載されていた予測情報を使用。
主要データ(抜粋)
ご意見等は、漁業資源部(担当: 髙梨)までお寄せ下さい。
なお、本予報の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページ
(URL: http://abchan.fra.go.jp/gk2018/gk2018index.html)をご参照下さいますようお願いいたします。