平成31年2月20日発行
2月上旬以降、親潮系冷水の接近により、沿岸域は広域で低水温化しましたが、現在では徐々に解消されつつあります。
2月19日に御箱埼沖10海里付近で魚探反応がありました。
漁業指導調査船「岩手丸」及び「北上丸」により、イサダ漁場調査を実施しましたので、その結果をお知らせします。
結果の概要
(1)2月19日に御箱埼沖10海里(19km)付近で魚探反応を確認しました。
表1 岩手丸による漁場調査結果
年月日 | 表面水温 (℃) |
水深 (m) |
反応水深 (m) |
反応の状態 | 備考 |
時間 | |||||
北緯 | |||||
東経 | |||||
2019/2/19 | 3.8 | 450 | 0~20 | 縦帯状 | ネット採集による確認できず |
6:00 | |||||
39°24.31′ | |||||
142°15.97′ |
(2)岩手丸では2月6日、8日、北上丸では2月14日、15日に沿岸域(閉伊埼~椿島周辺海域)の漁場調査を実施しましたが、イサダと思われる魚探反応は確認できませんでした。その要因として、親潮系冷水の波及により広域で低水温化したため、水温前線(潮目)が形成されにくかったことが考えられました。
2.イサダ漁の見通し
(1)2/19の表面水温分布から判断すると、親潮系冷水の波及による低水温化は徐々に解消されつつあります(図1)。今後、津軽暖流が流入して形成される潮目を中心に漁場探索を行ってください。
(2)今後も、魚探によるイサダ漁場調査を実施して、無線局や沿岸漁船漁業組合経由で情報提供を行いますので、操業の参考にしてください。