令和2年4月2日
<マイワシ>
来遊量
前年並~上回る
漁期・漁場
まき網は犬吠埼沖~常磐南部海域が主漁場となり、5月以降に金華山以北にも漁場が形成。
定置網は、仙台湾~三陸南部海域において、期間を通じて入網。
<カタクチイワシ>
来遊量
三陸南部海域は前年を上回る。三陸北部海域はまとまった漁獲がない。
令和2年3月30日に国立研究開発法人 水産研究・教育機構から「2019年度 太平洋いわし類長期漁海況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。
今後の見通し(令和2年4月~7月)抜粋
<マイワシ>
来遊量
資源状態を反映し、 3歳以上の来遊量は、前年並の高水準になると考えられる。2歳魚は、前年を上回ると考えられる。
1歳魚の来遊量は、現時点では不確実性が高いが、高い水準を維持するものの前年を下回り、0歳魚の資源水準は現時点では不明だが、産卵量や海況に応じて、期後半にまとまって来遊する可能性がある。以上より、全体としての来遊量は前年並~上回る。
漁期・漁場
まき網は、犬吠埼沖~常磐南部海域が主漁場となり、5月以降に金華山以北にも漁場が形成される。定置網は、仙台湾~三陸南部海域において、期を通じて入網がみられる。
魚体
近年の出現状況から、0歳魚は12cm未満、1歳魚は13cm~17cm前後、2歳魚は15cm~18cm前後、3歳魚は17cm~20cm前後、4歳以上は19cm以上。まき網では、 4月~5月は3歳魚、4歳魚が盛期となり、6月以降は、1歳魚、2歳魚が主体となる。今期は特に2歳魚の割合が高い。また、期後半には12cm未満の0歳魚がまとまって漁獲される可能性がある。
定置網では、2歳魚主体に、1歳魚および3歳魚が混じる。
<カタクチイワシ>
来遊量
三陸南部海域では、これまでの水揚の経過から判断すると、低水準であった前年を上回る。
三陸北部海域、道東海域では、漁業情報や調査船調査の結果から、まとまった漁獲がない。
漁期・漁場
まき網は房総海域~鹿島灘で期を通じて漁獲されるが、極めて散発的。
魚体
7cm~11cmの1歳魚主体。12cm以上の2歳魚は極めて少ない。
御意見等は、漁業資源部(担当: 相生)までお寄せください。
なお、本予報の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページ
(URL:http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2019/20200330/)を御参照願います。