2020年度 第1回 太平洋スルメイカ長期漁況予報(漁況情報号外)

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令和2年8月7日発行

来遊量:前年並

漁期・漁場:対象期間を通じて漁場となる

魚体:前年並

7月29日に国立研究開発法人 水産研究・教育機構から「2020年度 第1回 太平洋スルメイカ長期漁況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。

予報の説明

(1)予報の概要(図1、2)
6月上旬~7月上旬に実施したスルメイカ漁場一斉調査(図1)及び6月までの漁況経過(図2)を主要な情報として、8~9月におけるスルメイカの来遊量を予測しました。その結果、常磐~三陸海域では前年並と予測されました。

(2)常磐~三陸海域における見通し
この海域の漁獲対象資源は、太平洋沿岸域を北上する群れを主体に、津軽海峡を通って来遊する日本海由来の群れが一部含まれると考えられます。
三陸周辺海域(41゜N 以南、143゜E以西)におけるいか釣り調査でのCPUE(いか釣り機1台1時間当たり漁獲尾数)は前年を下回りましたが、多くの地域で6月までの漁法別の水揚げ量やCPUEは、前年並もしくは前年を上回っていました。したがって、太平洋沿岸域を北上する群れの来遊量は前年並と予測されます。また、本年の移行域幼稚魚調査(5月上旬~6月上旬)では、前年の外套背長4cmより小さい個体(外套背長1cm前後)が多く採集されたため、沿岸域への来遊は、主に昨年の8月より遅い9月以降になると考えられます。上記の調査結果、これまでの漁況の経過及び後続群の来遊想定時期から、常磐~三陸海域の来遊量は前年並と予測されます。
魚体サイズは、太平洋および日本海でのいか釣り調査において前年並だったことから、前年並の個体が主体になると考えられます。

主要データ(抜粋)

御意見等は、漁業資源部(担当: 相生)までお寄せください。

なお、本予報の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページ
(URL:http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2020/20200729_t/index.html)を御参照願います。