令和2年8月11日
<マイワシ>
来遊量:前年並
漁期・漁場:まき網漁場は、8~9月及び11~12月に形成される。定置網は、期を通じて漁獲されるが、期の後半以降に本格化する。
<カタクチイワシ>
来遊量・漁期・漁場:まとまった漁獲がない。
<マサバ・ゴマサバ>
来遊量:マサバは前年並、ゴマサバは混獲される程度で、さば類全体としては前年並となる。
漁期・漁場:マサバ魚群の南下は、昨年及び一昨年と同様に遅れる可能性がある。マサバは、まき網において期を通じて漁場があり、定置網においては期を通じて断続的に漁獲される。ゴマサバは、まき網において混獲される程度にとどまり、定置網では一時的にまとまった漁獲が見られる。
令和2年8月3日に国立研究開発法人 水産研究・教育機構から「2020年度 第1回 太平洋いわし類・マアジ・さば類長期漁海況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。
今後の見通し(令和2年8月~12月)の概要
<マイワシ>
・来遊量
三陸海域では1歳(2019年級群)以上が主体に漁獲され、漁期終盤に0歳魚が多くなり、1歳以上の来遊量は前年並、0歳魚の来遊量は前年並~上回る水準となる。また、本海域の漁獲の主体は1歳以上であることを踏まえ、全体としての来遊量は前年並となる。
・漁期・漁場
まき網は、8月~9月に房総海域、三陸海域及び道東海域で、10月には道東海域で、11月~12月には三陸~房総海域で漁場が形成される。定置網は、期を通じて漁獲されるが、期の後半以降に本格化する。
・魚体
0歳魚は10cm~15cm前後、1歳魚は14cm~18cm、2歳魚は15cm~19cm、3歳魚は18cm~21cm、4歳魚は19 cm 以上となる。
<カタクチイワシ>
・来遊量
三陸北部海域、道東海域では、まとまった漁獲がない。
<マサバ>
・来遊量
全体の来遊量は前年並となる。
・漁期・漁場
犬吠以北海域おいては、まき網及び定置網等での漁獲が中心となり、まき網では3歳魚~7歳魚が主体に、定置網及び底びき網では2歳魚主体に3歳魚~7歳魚も漁獲される。魚群の南下は、昨年及び一昨年と同様に遅れる可能性がある。まき網漁場は、8月~10月に道東海域~三陸北部、11月~12月は三陸北部~犬吠海域に形成され、定置網では期を通じて断続的に漁獲される。
・魚体
まき網では26cm ~36cm(3歳魚~7歳魚)主体に、定置網及び底びき網では22cm~27cm(2歳魚)主体に、26cm~36cm(3歳魚~7歳魚)も漁獲される。
<ゴマサバ>
・来遊量
ゴマサバの来遊量は、犬吠以北海域では混獲される程度にとどまる。
・漁期・漁場
犬吠以北海域のまき網では混獲される程度にとどまり、定置網では一時的にまとまった漁獲がみられる。
御意見等は、漁業資源部(担当: 相生)までお寄せください。
なお、本予報の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページ
(URL:http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2020/20200803/index.html)を御参照願います。