令和3年4月2日
令和3年3月29日に国立研究開発法人水産研究・教育機構から「2020年度 いわし類
長期漁海況予報」が発表されましたので、内容を紹介します。
今後の見通し(令和3年4~7月)
<マイワシ>
房総~三陸海域、道東海域(まき網、定置網)
来遊量
前年並~上回る。
漁期・漁場
まき網は、犬吠埼沖~常磐南部海域が主漁場となり、5月以降に常磐海域以北において漁場が形成される。定置網は、仙台湾~三陸南部海域において、期を通じて入網がみられる。
魚体
まき網では、1歳魚~4歳魚が漁獲される。4~5月は4歳魚以上が盛期となり、6月以降は1歳魚~3歳魚が主体となる。予報期間の後半は、12cm未満の10歳魚がまとまって漁獲される可能性がある。定置網では、1歳魚~3歳魚が主体となり、4歳魚以上が混じる。
※1歳魚:被鱗体長12~15cm、3歳魚:被鱗体長16~20cm、4歳魚:被鱗体長19cm以上
<カタクチイワシ>
房総~三陸海域、道東海域(まき網、定置網)
来遊量
房総・常磐海域、三陸南部海域では前年並~上回る。三陸北部海域、道東海域ではまとまった漁獲がない。
漁期・漁場
まき網は房総海域~鹿島灘で期を通じて漁獲されるが、極めて散発的。
魚体
1歳魚が主体に漁獲され、2歳魚がわずかに混じる。
※1歳魚:被鱗体長7~11cm、2歳魚:被鱗体長12cm以上
御意見等は、漁業資源部(担当: 相生)までお寄せください。
なお、本予報の詳細については、国立研究開発法人水産研究・教育機構webページ
(http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2020/20210329/index.html)を御参照願います。