令和3年9月8日
九州北部から能登半島沖で大量入網が確認されています
一般社団法人漁業情報サービスセンターがとりまとめた結果の概要を紹介します。
1.本県における大型クラゲ出現状況(図1)
現時点では、本県海域での大型クラゲの出現は報告されておりません。
2.全国の大型クラゲ出現状況の概要(図1)
最近2週間の大型クラゲの出現は、九州北部から能登半島沖までの広範囲で確認されています。島根県の隠岐諸島周辺、島根半島の定置で1,000個体以上の入網、福井県の若狭湾全域で数十~500個体以上の大量出現が見られたほか、他の地域の定置でも、粗密差はあるものの、1ヵ統あたり10~300個体以上のややまとまった入網が報告されています。
サイズは大型化の傾向にあり、1m近くある個体も確認されています。大量入網した定置では、操業の障害が発生しています。
上記1及び2の情報から判断すると、若狭湾において大量出現が確認されていることから、今後、津軽海峡を経由して、大型クラゲが本県沖に到達する可能性が高いと考えられます。
2009年のように、1網3,000個体を超える大量出現の可能性は低いと考えられますが、日本海側の状況を引き続き注視する必要があります。
本県沖への来遊にはまだ時間がかかると考えられますが、大型クラゲの入網や目撃情報などが確認されましたら、最寄りの水産部、水産振興センター又は水産技術センターまでお知らせください。
(参考)
大型クラゲに関する情報は、漁業情報サービスセンターが随時ホームページで公開しておりますので、併せて御覧ください(URL:http://www.jafic.or.jp/kurage/)。
図 2021年9月3日現在の大型クラゲの出現状況(漁業情報サービスセンター大型クラゲ
出現情報(http://www.jafic.or.jp/kurage/)より引用)