令和3年10月8日
岩手県北部沖で大型クラゲの出現が初確認されました
一般社団法人漁業情報サービスセンターがとりまとめた結果の概要を紹介します。
1.本県における大型クラゲ出現状況(図)
10月7日、岩手県北部沖で今年度初となる大型クラゲの目撃情報がありました。
久慈地区の定置網(2ヶ統)への入網が確認されています。いずれも10個以下の入網で、0.5~1.0mの個体です。
2.全国の大型クラゲ出現状況の概要(図1)
10月1日には北海道の日本海側で今年度初となる出現報告があり、山陰地域から北海道の広範囲で確認されています。日本海側中部から北部では総じて数個体程度の入網となっています。
鳥取県の着底トロール調査において、水深約200~400mで数十個体が入網していることから、主に沖合の水深の深いところに分布していると考えられます。
上記1及び2の情報から判断すると、今後、県中部・南部海域へと大型クラゲが移送されていくと考えられます。なお、現在の海況では、津軽暖流が襟裳岬沖へと張り出し、時計回りの暖水渦を形成していることから、大型クラゲの分布が沖合域で短期間のうちに南方へと拡大する可能性があります。
引き続き大型クラゲの分布を注視していく必要がありますので、大型クラゲの入網や目撃情報などが確認されましたら、最寄りの水産部、水産振興センター又は水産技術センターまでお知らせください。
(参考)
大型クラゲに関する情報は、漁業情報サービスセンターが随時ホームページで公開しておりますので、併せて御覧ください(URL:http://www.jafic.or.jp/kurage/)。
図 2021年10月7日現在の大型クラゲの出現状況(漁業情報サービスセンター大型クラゲ出現情報(http://www.jafic.or.jp/kurage/)より引用)